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03年 6月21日 太田浩史さんと建築あそび記録

       

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道具についても本があるかと思ったけど無かった。我々で書かなきゃいけない・・。

y メーカーとか

o 鞄メーカとか、食器メーカとか・・色です。

y 日本の骨董屋さんとかあるの・・ないの

o 日本にはまずないでしょう。もっぱらロンドンです。このセットは好きなんですけど。これは閉じると三角柱になっていて車の後部座席のフットレストにもなるんですね。ピクニックセットというのが車と一体化しているといういい例なんですけど、似たようなのを去年手に入れまして、我々は14コ持っているんですけど。
s 酒はないの

香織: そういうセットもあります。その場合はケトルがはいってなくて、ボトルが入っていて。

y 右のっていくらぐらいするの

o これも買うと100万円ぐらい

s 日本人・・手抜きだよね・・敷物はビニール

o 社交なんで ちゃんとピクニックセットを作ろうよと・・カッコヨクやりたいし、場所も整えようという話です。

 ピクニックセットを作るって結構大変で、そのカトラリーサーモット敷物も、いろんな業種の物をまとめて作らなきゃいけないので、一社が作るって出来るものじゃないんですね。スパラルの「ランデブー・プロジェクト」展で3月提案したのは、セットと同時に、そういものつくりのネットワークを作ろうよという話です。伊藤とデザイン・ヌーブで少しずつ実現させていこうと思っています。

それが道具としてピクニックの話なんですけど、この頃力を入れているのが、ピクニック・ライト。ピクニックをする権利というのは、基本的人権の一つだと。いう風に我々は考えています。東京ピクニッククラブっていうのを仲間と去年つくりまして。
香織: 生誕200年を記念して
s 夫婦ふたりで・・?

o だいだい40人ぐらい。ちゃんとデザイナーとか写真家とかいまして、ぼくらよりか廻りの人の妄想が強くてですね。こういうマークも、デザイナーの則武渉さんが・・運動ポイからロシア・アバンギャルドふうにしてみたということで、Tがハンマーに似ているし、Cは鎌のようだし。

さて、都市に対して主張しようということになっています。このプレゼンテーションはまだ未完なので途中のものをお見せするのですが・・・・東京の一人あたりの公園面積は5.4平米です。ロンドンやニューヨークの30平米とかバリの11平米とか、他の都市と比べると実に狭いんですね。23区だけでいうと4.5平米。しかしそいう緑地もほとんど使えないんではないかと。東京は緑地は多いといいますけど、日本式庭園とか池とか花壇とかが無意味にあって、結局 居場所が無いと思うわけです・・。

代々木公園と新宿御苑は入れるんですけど、代々木公園は日没まですけど、新宿御苑はこういう状況ですね。

PM4時閉園・・を見つけ・・佐藤笑う

なんでここに植栽があるんだろうと。それよか居場所を作ってくれ、と。しかもベンチになるとこういう感じで、座り方が限定されていますよね。

s 中仕切りがあって寝られないじゃないじゃないかー。そう、エビぞりで寝なきゃいけない。

o しかもこういう感じで・あぁ また腹が立ってきた。・

sごゆっくりお過ごしくださいって・・できませんねー4時で終わってチャウもの・・これって昔はもっと遅くまでやっていたよね・・入ったら出てこなくてもだジョブだったもの・・

o今は追い出されるんです。高密度居住をしているのに。夕日を語りあう空間もえもないと、我々は憤慨しているわけです

東京だと佐藤さんみたいにこうやって家に人を呼べる人って少ないと思うんですよ。

ワンルームに住んでいたりして、人を呼ぶときに実に格好が悪くて・・ユニットバスをくぐり抜けてベットの脇なんかに案内したりする状況ですよね。高密度住居だからこそ都市のインフラで社交したいと思うのです。我々には庭もありません。庭がないからこそ都市の自然を愛したいんだと思うわけです。

会場 なんだいま・・と瞬間画像をみてワイワイ・・伊藤と太田が芝生の上で楽しそうにピクニックしてる映像がドカーんと映し出される

というわけで東京ピクニッククラブピクニックライトを主張するわけですね。もうあとは文章を読んでしまいますが、・・・
 「我々はピクニックする場所が欲しい。ベンチでもなく、噴水でもなく、ただただ広い芝がほしい。芝がなくても手つかずになっている空き地があるならばそこで食事を楽しみたい。舗装された、公開空地も高密化の代償として監視員の目を気にすることなく休んでいたい人と出会い、時間を忘れて語りあい自然と文化を楽しむ権利を!・・それを都市の中に残していきたい」。ということです。

えー長々と今日はどうもありがとうございました

     


  会場  湧が泉のごとく 拍手の嵐となる・・パチピチパチパチ・・

 その後 恒例の夜中まで宴会が始まりましたが、佐藤は酔っていて寝たことさえ 覚えておりません・・太田浩史さん伊藤香織さんの両人は根っからの都市人間・ポストモダニスト。彼ら二人の熱い思いを語っていただきました。感謝いたします。今後 彼らの思いが着実に手に実現することをこころより願って 太田浩史さんと建築あそびは一旦終えます。スケールの大きな話で よかったでしょうー・・ではまたの建築あそびで・・お会いいたしましょう・・その時は・よろしく ご両人様・・。


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