いろんな事情

<病気事情>

ミルのカルテ4:骨折 治療方針


もうすぐ二ヶ月にもなろうとしている時・・・・・・
あんなにあんなに、あんなにも気を付けていた右足の裏がハゲてきたのを見つけました。 大 シ ョ ッ ク ( T O T )
どうしてどうして・・
足の尿汚染も、ひどい頃に比べたらずっと少なくなったのに。
毎日毎日キレイにしてるのに・・・・
マッサージもしてるのに、毛だってふわふわなのに・・
この足は、ミルの一番大事な足なのに・・・・ やだ〜〜〜ぁ!(叫)
こんなコトには絶対させないはずだったのに・・・・
泣いてるヒマもなく、貰っているビクタスSMTクリームを刷り込む。
お願い、治って!!これは夢に違いない。。。。

床材も、プーさん三代目の登場です。
頑張れ頑張れ、ミルの足!



このまま走って行けそうな、一緒に跳ねてくれるぷーさんです(^^)・・が・・
もちろん、一日で解体しました(^^;;; 
その元気が嬉しいよ(^^) デモね、それは困るのね・・・・・
今となっては、継ぎ足し方式。好きなところで寝て下さい(;^^A



ミルの包帯を巻き換えるようになって、十日余りが過ぎました。毎日毎日丁寧に毛繕いをしました。
そして、優しくマッサージしたり、傷の観察したり・・・
早く治りますようにとお薬を塗って、また包帯を巻きます。。。。。。
右足の裏も丁寧に。そして頑張りを労います。片足でエライね。

でもこの十日経つ間に、変なわだかまりを感じます。でも、それがなんなのか探しちゃいけない様な気がします。
気づいちゃいけないような気がして、なんなのかわからないまま、とにかく毎日一生懸命キレイにしました。
今度行ったら、レントゲン撮るって言ってたね。良くなってるといいね。
ミル、頑張ったモン。きっと骨は育っているよ。楽しみだね(^^)





09/09/18(金) 受傷二ヶ月!!
今日で、ちょうど二ヶ月が過ぎます。
今日はレントゲン撮るかな?治ってきてるといいな・・ と、少し期待しながら行きました。

いつものように、ミルの足をじっくり診察してくれる先生。助手の介助で、ミルの様子は全く見えないけど、自宅で包帯交換をするようになったので、私の感想を言ってみました。
その腫れている所って、熱を持っていますよね?・・
そうですね。
まだ、ぷにょぷにょしていますよね?
そうですね。
・・・・・

私はそれ以上言えなかった。

右足の裏がはげてきてるのも診てもらった。尿汚染のせいと言うより、荷重負荷が原因でしょうと。。。


先生は、いつもより長い時間診察してくれていたような気がする。

最後にノギスを持ってきてケージチェックしていた。
「レントゲンを撮ろうと思いましたけど、もう少し先にしましょう。三ヶ月くらいかかるうさぎさんも居ますから」
と言う言葉に、少しショックを受けた。触診でまだ経過が悪いと判断したのだろうか??
今まで、まるで計ったようにずっと2.04kgと変わらなかった体重が、1.98kg  
はじめて下回った。
なんだか、不吉な予感が襲ってくるのを払いのけるのが精一杯だった。






ミルちゃん、可愛いよ〜(*^^*)



今までずっと前向きだった私の心が、すこし停滞。。。なぜ??
全治三ヶ月に向けて、山谷を繰り返しながらも目指しているのは頂上だと信じている。
同じ食事をしていながらの体重減少は、私の中に小さな危険信号を灯し始めたけど
このくらいは許容範囲内と努めて前を向いてみた。
今日も牧草が美味しいよね♪




09/09/26(土) 受傷二ヶ月と一週間
この日はなんだか混乱したまま・・ぼーっと一日が終わっていきました。

いつものように包帯を取って、ミルの足の様子をじっくり観察する先生。
おうちでどうですか?と聞かれるけど、特にナニも変わらない・・ と言うか・・・・・
「先生・・足の様子は全く変わらない気がするんですけど・・」
というと、「そうですね」と。。。
「あまり良くなってる気がしないのですが・・・」というと、「そうですね・・・」と。。。
言ってしまって“はっ”っとした。心が認めたくなかったことだ。言ってしまった。そうなんだ、ミルの足は全く良くなっている気が一日足りとしたことがない。しかも、足裏の脱毛は日々進行している気がする(T.T)
探さないように、気づかないように、見ぬ振りをしていたことを、遂に口にしてしまった。。。。
心の底に隠したわだかまりだった・・・・・
実際、腫れ具合は、骨折当初より微妙に大きくなっているらしい。前回ノギスで計った時に、先生は感じていたんだろう。今日はレントゲンを撮りましょうとミルを連れていった。
待っている間、どうか骨は少しでも回復していますようにと祈った。予想以上の回復力に違いないと信じていた。
ミルは、キャリーの中で、解放された左足を一生懸命なめている。
いいよいいよ、たくさんおなめ。なめたら治るんだよね。。。いいよ・・・

画像が出来て再び呼ばれた。翳されている前回と今回のミルのレントゲン。
その前に立ちながら、先生から説明を受けた。

わかったことは少しも良くなっていないと言うことだった。

ぐちゃぐちゃになった短骨はさらにバラけていた。そのため、中足骨2、3指間がさらに開いていた。固定だけでは、予定道理に整復できるとは限らない。多少ゆがんでくっついたってしょうがない。そんなことより新しい骨の再生を穴が開くほど焦点を合わせて探した。悲しいかな、骨が再生されている様子は全くなかった。。。。。

まぁ座りましょう・・と、診察室の机に戻った。ミルは、先生に抱かれていてとっても可愛い(*^^*)
「いい子にお写真撮ったよね」と、先生が言ってくれたので、「ホントかなぁ」って言ったら苦笑いされた。実際レントゲンはボケていたし、いい子じゃなかったらしい(^^;;;

体重は、1.94kg
前回よりさらに痩せた。先生は“変わりませんね”と安心してくれているけど、私は密かに感じた危険を認めずにはいられなかった。理屈じゃない。
でも、まだ間に合う。目標2kg安定!



この足の・・・・
腫れ具合と、最初の謎の出血は、私なんかの想像を絶する事態だったんだ、ずっと・・・・・・・・
先生が・・
なぜか、神妙に話を始めた。
若く見えるけど、もう9歳だから・・・ 
これが4,5歳だったら切断することもあるんですけど・・・

え??なに? どゆこと???

私には、言ってる意味が分からなかった。良くなってないけど、悪くなっていない。
昨日とナニも変わらないのに、どうして今日切断の話なのか????
いったい、何を言っているの???

血腫は、自然に吸収することはなく、もうこれ以上変わらないでしょう。
穿刺をしても、取れるかわからないし、そこから感染する危険性や出血が止まらないこともあります。
考え方はそれぞれなので、ナニを選択していくかも人それぞれです。
病状は違いますが、悩んで踏み切れない飼い主さんもたくさん来ています。
お年のことばかりで、失礼ですが、もし手術してもその傷から化膿していく可能性もあります。

まって、まってまってまって、
言ってる意味が分からない。いや、意味はわかるけど、ナゼ今なのかわからない。
もしもミルが5歳だったら、もうすでに選択を迫られると言うこと?
つまり、現状に切断という治療方針がすでにあるということ???

そこへ院長が入ってきたので、先生が相談してくれた。
院長は即答した。
「私がこの子だったら、断脚を望むわぁ〜 でも、トシだからね〜」とザックリ言って出ていった・・・・・・・

や、やめてやめてやめて、ナニ言ってンの???
私がこの子だったら??
今、足があることが、無くなることより辛いのか・・・・・?????????

そ、そんな事実・・・・・・・受け入れられない。。。 ミルの足が・・ ミルはいつも元気なのに・・

もっと酷くなったらとか、膿んできたらとかじゃなくて、今の状態がそうなんだと言うことが、まるで理解できない。
切らなければ、どんどん悪化するしかないと言うことなのだろうか・・・・・

ミルのバンテージを巻いて貰って薬を出して貰ってお金を払って電車に乗って帰ってきた。
そしてケージの前で、ミルをずっとじっと見ていた。




悲しい日のおはなし

ミルのことしか考えられなくなった。とはいえ、ナニも浮かばなくて、先には進まない。
ただ、断脚の二文字は私の中には全くなかった。。。あるわけがない。。。
あとは、抗生剤が負けて敗血症になってしまうか・・・ これはイコール死を意味する。
もうひとつ、私の中の選択肢には、絶対必ず!このまま良くなっていく。がある。

毎日検温した方がいいのか訪ねたら、うさぎの熱ほど当てにならないモノはないらしい。 少しは話を覚えている・・(^^;
夜、ミルの足の包帯をはずす時が、少し怖くなってきた。あの薄い皮膚が化膿して破けて来はしないか・・・
ちょっとしたことでもうっすら血が滲むような状態を見ると、この足を維持するよりは断脚を望むのか???
ミルになりたい!確かめたい!
今は痛いの?苦しいの??
真っ赤に浮き出て腫脹した患部を直視すると、消えたはずの二文字が浮かんでくる。。。
毎日私が抱き上げることがストレスで、
この足がどんどん腐ってきたら、毎日のストレスがもっともっと増えて、
ツライ日々を送るより、断脚に賭けた方がいいのか・・・・

初めて空を仰いだ。そうしないと、涙がミルの足にボタボタ落ちてしまうから・・・・

ミルが怪我をした日から、アレが出来ないコレをしなくちゃと、思い浮かぶことを何とか出来るように頑張ってみた。
今度はナニをしてあげられる?どうしたら少しでも楽になるんだろう・・・・・快方に向かうんだろう・・・・・・
同じコトを繰り返すしかできない自分が歯がゆいし、そこに結果が全く見えないことが空しい。
慢性化していく時に落ち込む心理なのかも知れない。。。

そんなとき、思いもかけずにお見舞いが届いた。








Yukkoさんから、こんな立派なビワの葉枝ごと・・・ 
それとなんと手作りぞーきん(自称)
Pちゃんがモデルらしく、蝶ネクタイしてる(^^)
この傾き加減と両手広げてるのが可愛い♪









諦めちゃいけないって、思ったばかりじゃない・・・・
その時の精一杯って誓ったじゃない・・・
Pちゃん、応援ありがとう!タイミング良すぎるよ(笑)
うん、ビワを食べながら、涙フキフキ頑張ろう・・・・・・

ミルの食欲は、けして旺盛とは言えなくなったけど、
その日の量はその日のウチには食べ終わる。
ビワの葉は、一日一枚やっとくらい。
でも、これだけあったら毎日食べれる。ぐんぐん免疫上がりそうだね(^^)
ごはんの時間を喜んで、くれくれコールをしなくなったのは、いつからだろう・・・
ペレットの音にも反応しなくなった。
準備しても、すぐには終わらないけど、ミルも頑張って食べています。
どうもありがとうございました。


覚悟と誓いのおはなし

いろんなコトを考えるけど、日々変わる。私は「決めたら信じる」が信条なので、決めるまではそーとー慎重だ(笑)
決められない。決められないよ(T.T)

先生から突然の宣告を突きつけられてから、キーボード叩きまくりでネット検索ばかりしてたけど、断脚してから長生きで元気な症例のヒットはない。
また、今のミルの状況に合わせて、欲しい情報はあまり見つからなかった。
ケージの中のミルは、活力がないばかりではなく、ストレスでいっぱいだ。
そのストレスは、狭いおうちではなく、外敵=私の存在。近づけば嫌がることしかしない。
こんなコトで、残りの兎生を過ごさせていいんだろうか・・・・ この際自由にしてしまえ、どーせ治らないなら・・・・
違う違う!治るんだよ、ミルは絶対・・・・

どうすればいい・・・・

全ての可能性とそのリスクの、どれがミルにとって私にとって一番いい方法なんだろう・・・
ミルの足は、穿刺すべきだと私は思う。けれど、穿刺にはもう遅すぎると思っている。まだぷにょぷにょしているとは言え、血腫であれば多少なりとも固まりかけ、針で引き出すのは困難だろう。
かといって、熱を持っていると言うことは化膿しているわけで、穿刺がムリなら、切開排膿すべきだ。と、推測する。
よくわからないけれど、うさぎは、この切開が必要な時点ですでに化膿を防ぎきれず、断脚が必要という判断なのだろうか?
穿刺と切開ではダメージはかなり違う。いづれやることなら早いほうがいい。けれど、
やればそこから化膿したり出血が止まらないと危惧されているならば、最後の手段にすべきなのか・・・
先生は、切断の話をしながらも、ミルの年齢を考慮し保存的治療を繰り返す方針だろう。。
私はそれでいいのか?信頼が揺らぐと結果も揺らぐ。
私自身が、心を決めなければならない。「決断」と「切断」が似ているな・・と思った。
決めたら、それ以外のことは全て絶ち切って、信じて一つのことだけに突き進むんだ。
人は、二つの道は選べないのだから・・・・・・・・



苦しさに耐えられなくなった私は、
「ミルちゃん、長い間ゴメンね」と、ケージの扉を開けた・・・・・・

ミルが・・

怖ず怖ずと出てきた。きょとんとしたお顔。覚えているこのお部屋・・と言うお顔。。。そして・・・

すごくいい顔をした!ミルちゃん!と呼ぶとお耳を立てる!ペレットの音に走ってくる!
ミルだ!いつものミルだ!元気なミルだ!

ミルちゃん・・・ 私はもう空を仰がなかった。おでことおでこをくっつけて、ミルぅと甘えた・・・


なぁに?ごはんのジャマしないでね

ケージの中で、グッタリ横たわる時間が多くなったミル。ごはんも全然美味しそうじゃない。
このまま痩せて体力も落ちて抵抗力が無くなってしまうのでは。。。
ところがミルは、まるで水を得た魚のように、ピチピチ跳ねて
沈んだ私の心にジャンプジャンプ!
この体力があれば負けるモンかと、ミルが私に勇気をくれました。
コレじゃ反対だね(^^;; ありがとうミル(T.T)

え?お耳?

あるよ、ほら

ぴーん(^^)V

食べなきゃ食べなきゃ

ビワも

1分遊んだら3分休憩

お部屋で嬉しそうに動き回るミルを見ていると、
自由にしてあげた方がストレスもなくなり精神的に満たされ、結果免疫力もパワーアップしそうです。
しかしながら、その動き方を見ていると、どう見てもコレじゃ骨がくっつくわけない(-。-;)
この、可愛い笑顔のために、毎日自由にしてあげたいと心底思ったけど、
私も、その方がすごく気持ちが解放されるンだけど・・・・・・

全治三ヶ月と言われた期間だけでもおとなしくしてみよう。
骨が再生することには賭けたい!あと少しだよ、ミル!
二ヶ月頑張ったンなら、後二ヶ月頑張れる!そうだよね??
あと半月のケージレストは、私の中で決定した。
でも、ケージのお掃除の時だけは、ちょっと解放してあげルン(^^)


サプリ派じゃない私だけど、何とかミルの体力と免疫力を保持したいと、こちらも叩きまくっていろいろ調べた。

左側は高濃度プロポリスビープロン。皮膚や外傷に直接塗ってもいいというところが気に入った。
ものすごく美味しそうに飲むよ(^^)
右側はピュアサイエンス。飲んでも大丈夫というスキンケア用のシャワー
足裏と尿汚染ケアに、普通の水を使っていたので、除菌もできるし獣医師絶賛!(ここまゆつば?笑)てことで、買ってみた。
意外や、その使い心地は気に入った(^^)v

ミルの元気を見れば治ると思い、ミルの患肢をみれば悲しくなる。
まるで進歩が見えないミルの足は、どんどん毛が抜けてきている。新しい発毛は見られず・・・
足首からつま先の方に向かって循環が悪ければ、このまま脱毛が進み壊死を起こしていく可能性もある。
実際、この足で飛び跳ねることが不思議でさえある。動物の必死さを感じずにはいられない。



悲しい覚悟など、今、出来るはずもなく・・・・
どうかどうか、ミルの足が治って、ホントに元気に走れますように。。
ストレスから、解放してあげられますように。。

その日が来るまで、出来ることの精一杯。ミルのためと信じたことを精一杯やっていこう。
絶対来るその日まで・・・ と言う覚悟と誓い。



スイカが美味しい季節から、コスモス揺れる季節になったね。
木枯らしの季節が来ても、雪が降り続いても、ゆっくり山谷越えて登っていこう


 運命の選択→     

←ミル全治三ヶ月   ←受傷一週間〜   ←飼い主の飛躍   ←〜受傷一ヶ月  ←〜受傷二ヶ月



Introduction