ThinkPad T23(2647-9JJ) 最終更新2008/5/7 →製品仕様 PC Watchの記事 <STORY> ThinkPad T23は、2001年7月,intelのモバイル用0.13μプロセスPVの発表とともに発売されました。9JJは、同年10月に発売された当時最高スペックの1.2GHzのCPUを搭載したマシンです。 Tシリーズは、従来の三桁の型番に代わるシリーズとして、Aシリーズとともに2000年春に発表されました(ミレニアムモデルとも呼ばれました)。AシリーズがAll-in-oneあるいはdesktop Alternativeの趣旨の3スピンドルフルサイズノート、TシリーズがThin and lightの趣旨の2スピンドル薄型A4ファイルサイズノートというコンセプトでした。同時期に発売された廉価版コンシューマ向けノートのiシリーズ1200と、同年秋に発売されたXシリーズ(eXtra lightの趣旨の1スピンドルB5ファイルサイズノート)とあわせ、「TAXi」という呼ばれ方もしたようです。 ともあれ、Tシリーズは従来のThinkPadの路線から行くと、600シリーズの後継機種にあたります。600Eを所有していた私は当然AシリーズよりもTシリーズに注目していました。進化したと思える点は、若干のサイズアップはあるものの、600シリーズとほとんど変わらないフットプリントと、ほぼ同じ重量、600シリーズよりさらに薄い筐体に一回り大きい14.1インチの液晶を納めた点、さらに14.1インチながらSXGA+(1400×1050ピクセル)の解像度を持つモデルを擁していた点、ホットスワップ可能なウルトラベイが進化し、対応機器も増えたことなどでした。しかし、逆にコストダウンのためか、600に比べ退化したとしか思えない点も数多く認められました。ポートカバー類が省略された点、パームレスト等の塗装がなくなった点、ウルトラベイ2000の入口等筐体の組み付けに隙間が目立つようになり、精度感が薄れた点等。特にファンの間でブーイングが上がったのが、600シリーズで名声を欲しいままにした至福のキータッチが全く受け継がれなかった点でした。他メーカーと比較すれば、まだまだ上位には入るかも知れませんが、圧倒的な高級感は全く消え去りました。 そういう私がT23の購入に踏み切ったのは2001年暮れ、ラディカルベースで。しかし、最大の動機はモバイル用0.13μプロセスPVの性能を体感したかったからで、正直今までのThinkPadに比べると、今ひとつ愛着感は薄い、と言わざるを得ませんが。 <SPEC> 初期導入OS WindowsXP ProfessionaEdition → 現在導入OS WindowsXP ProfessionaEdition SP3 2003年秋にSP1を導入。2004年末に再インストールを機会にSP2導入に踏み切りました。2008年5月にSP3導入。 CPU モバイルPentiumV 1.2GHz 当時待ちに待たれたコードネームTualatinというCPU。PentiumVの最終兵器です。 LCD 14.1’TFT(SXGA+) グラフィックチップ S3 Super Savage IXC (AGP 4X)(ビデオメモリ16MB 最大表示色1677万色) 何と言っても14.1インチサイズで1400×1050の解像度を実現した液晶が売りでした。 メモリ SD-RAM(PC133) 標準128MB(公称最大1GB) → 現在メモリ搭載量 1GB オンボードメモリはなくなり、増設スロット×2のうち、一つに出荷時から128MBが既設です。買ってすぐに512MBを通販で購入し、さらに2004年秋に512MBを増設し、最大容量にしました。 HDD 48GB(IBM IC25T048ATDA05 → 60GB(IBM IC25T060ATCS05) → 80GB(HGST HTS548080M9AT00:5400rpm) → 100GB(HGST HTS541010G9AT00:5400rpm) → 120GB(HGST HTS541612J9AT00:5400rpm) X20シリーズとは異なり、まだ12.7mm厚をサポートしています。最上級モデルは、ノート用HDDとしては当時最速の5400rpmの回転速度を実現した48GBの大容量ドライブを搭載していました。 2002年秋に同HDDの1世代後の60GBに交換し、Disk to Disk領域もコピーしました。 2004年末にHGSTの5K80(80GB)に交換し、コピーしたDisk to Disk領域からフルリカバリー。 2006年4月にHGSTの5K100(100GB)に交換。2007年7月にHGSTの5K160(120GB)に交換。 バッテリ Li-Ion(公称3時間) 実際には、液晶を最も暗くして使って2時間半というところです。 サイズ 307×250×34(mm) 600と比べると、幅で7mm、奥行きで10mm大きくなっていますが、厚みは2.5mm薄くなっています。 下位機種はさらに幅で3mm、厚みで1mm小さいです。下位機種より大きいのは、多分SXGA+液晶の採用により、液晶パネルの厚みや周辺回路の大きさが増しているのだろうということ、また液晶パネルの両横につけられた無線LANのアンテナのためと思われます。 重量 2.50kg 600Eとほぼ同じです。 価格 IBMダイレクト価格469,000円 購入価格375,800円 これは本当に高い。。。Xシリーズが安くなったのに比べ、Tシリーズの上位機種の値段は本当に下がりませんでした。 インターフェイス VGA、パラレル、シリアル、PS/2、PCカードスロット(typeU×2)、USB×2、モデム、LAN、ポートリプリケーターorドッキングステーション用コネクタ、ウルトラポート、ウルトラベイ2000スロット、無線LAN機能(802.01b) *別売ポートリプリケータ経由でレガシーFDDコネクタ(560時代のものが使える)等 *別売ThinkPadドックでポトリのものに加え、さらにPCカードスロット×2、ウルトラベイ2000スロット等 <HISTORY> 2001/12/21 購入。 X20購入時に購入したThinkPadドックにつないで使うのが常態です。 2002/1/20 自宅にBフレッツ(マンションタイプ)導入を機に無線LANネットワークに参加開始。 2002/2/2 ようやく600Eから環境移行しました。 2002/9/1 e-trendで60GB HDD(IC25T060ATCS05)を注文。37,200円也。 PartitionMagic7.0+セカンドHDDアダプタを使用してHDDの内容をコピーしようとしたところ、エラーが出て先に進めず(;;)。 2002/11/5 PartitionMagicの新バージョン(8.0)が出て、ようやくHDD換装+内容コピーに成功しました。 2003/4/7 最近ドックから外して、リビングやベッドの上でバッテリー駆動で毎日のように使っているせいか、バッテリーがへたってきました(定格容量43.20Whに対し容量30.21Wh、実効稼働時間1時間強になってしまった)ため、Club IBMでバッテリーを注文しました。 2003/9/11 ウルトラベイ2000用のDVDマルチドライブを購入しました。といっても、我が家はノートパソコン以外にDVD視聴環境がない状態………どうするんだ?(笑) 2003/9/15 ようやくXPのサービスパック1を導入しました。 2003/10/19 仕事用のX31が突然立ち上がらなくなったため、急遽出張のお供に。 鞄に入れて持ち運んだら、底面のメモリスロットのあたりの塗装が一部剥げてしまいました(;;) 2004/6 そろそろHDDを換装しようと、HGSTの高回転型80GB(HTS548080M9AT00:5400rpm)を購入しましたが、なぜかまたPartitionMagicでエラーが出てしまい、うまくいきません。何度も試したのですが、原因が不明で、結局このHDDはセカンドHDDにお蔵入りとなりました。 2004/9/20 久々に512MBメモリを購入し、増設。 2004/12/23 HDDが逝ってしまいました………。頭にきてT42を注文! 2004/12/24 データはきっぱりあきらめるとしても、とりあえずOSと環境のリカバリーはしなくてはいけません。 ところがT23はリカバリーCDは付属しておらず、HDD自体にリカバリーイメージが別パーティションに記録されています。 しかしながら、HDD自体がクラッシュしたため、リカバリープログラムも立ち上がりません。。。 唯一の方法は、換装前のオリジナルのHDDからリカバリーイメージをコピーしてくること。ところがこのHDDは現在600Eに使われていて、実家に出向しちゃってます。というわけで、仕方なく実家に電話し、年末に親が子供の顔を見に来る際に一緒に持参してもらうことにしました。 2004/12/29 親が600Eを持ってきてくれたので、すぐさま新しく買ったHDD(またしてもHGST HTS548080M9AT00、値段はずいぶんこなれて、1万円台になりました)にPartitionMagicでリカバリーイメージをコピーしますが、なぜか換装してF11キーを押してもデータがない!と怒られてしまいます。実はこの症状、上記の6月の換装試行の際も同じで、行き詰まっていたのです。 しかし今回は、試行錯誤の末、リカバリーイメージとともに、残りの領域を空のNTFSパーティションにしてから換装することでなぜかリカバリープログラムが立ち上がるようになり、事なきを得ました。 2005/1/2 環境復活がようやく終了し、X20に代わって嫁さんマシンとなりました。 2006/4/15 2004年12月に交換したHDDが結構前からかなりうるさく音がするようになっており、突然死が怖れられましたので、HGSTの100GB(HTS541010G9AT00)に換装し、AcronisTrueImageでDiskToDisk領域ごと全イメージをコピー。 2007/1/31 嫁さんから「突然、画面がチカチカしだして、暗くなっちゃった」とのこと。確認すると、バックライトの蛍光灯切れかインバーターの故障のようです。長時間つけっぱなしにしていたからかも。とりあえず、嫁さんマシンの座は急遽X31に禅譲。 2007/5/28 さて、lenovoサービスセンターに修理に出そうかとも思いましたが、当然ながら拡張保守期間はとっくに経過していて、液晶だと10万円コースだろうと思われます。そこで3万9800円(SXGA+なので1万円増し、通常は2万9800円)という格安修理を謳っている中部ノートセンターに修理に出しました。 2007/6/12 中部ノートセンターによれば、修理見込み期間は25〜60営業日とのことだったのですが、もう戻ってきました。早い!見る限り、バックライトは非常に明るく、仕上げも合格点。 2007/7/16 事務所用に供出することを念頭に、HGSTの120GB(HTS541612J9AT00)に換装し、AcronisTrueImageでDiskToDisk領域ごと全イメージをコピー。 2007/10/25 事務所に供出しないままに、嫁さんのX31がエラーで起動しなくなってしまったため、結局嫁さんマシンに逆戻りです。 2008/5/7 XP SP3を導入。 |