ロココ
セバスティアーノ・リッチ
Sebastiano Ricci
1659〜1734
イタリア 18世紀ヴェネツィア派 イタリア、ウィーン、ロンドンで活躍、後年はヴェネツィアで制作した。甥のマルコも画家で、共同制作もしている。
ド・トロワ
Jean-Francois de Troy
1679〜1752
フランス ロココ・新古典主義 イタリアに長く滞在し、1738年にはローマのフランス・アカデミー学長に任命される。生前は室内装飾、肖像画、風俗画の分野で高い評価を得ていた。
ピアツェッタ
Giovanni Battista Piazzetta
1682〜1754
イタリア 18世紀ヴェネツィア派・ロココ ヴェネツィアの出身。アカデミーの学長として、ヴェネツィア画壇に君臨した。
ヴァトー
Jean-Antoine Watteau
1684〜1721
フランス ロココ フランドルに近いヴァラシエンヌ出身。大作「シテール島の巡礼」で認められる。ロココ最大の画家。肺の病のため37歳で早世した。
ニコラ・ランクレ
Nicolas Lancret
1690〜1743
フランス ロココ パリの生まれ。兄弟子であるヴァトーの追従者として人気を博した風俗画家。
ジャン=マルク・ナティエ
Jean-Marc Nattier
1685〜1766
フランス ロココ 歴史画家としてスタートしたが、経済的な理由で肖像画家となった。王妃や貴婦人たちを神話の人物になぞらえて描く「見立て肖像」で人気があった。
シャルダン
Jean-Baptiste-Simeon Chardin
1699〜1779
フランス 写実主義、ロココ パリに生まれる。中産階級の日常的な生活に題材を求め、詩的に、また写実的に描いた。同時代のロココ趣味とは一線を画す。静物画は当時から絶賛されていた。
シャルル・ナトワール
Charles Joseph Natoire
1700〜1777
フランス ロココ 南フランスのニーム出身。アカデミーでも重きをなす存在だった。
リオタール
Jean-Etienne Liotard
1702〜1789
スイス ロココ ジュネーヴ出身。人物画が多い。パステル画の名手。
ブーシェ
Francois Boucher
1703〜1770
フランス ロココ ロココの典型的な画家。ルイ15世の主席宮廷画家となる。
モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール
Maurice Quentin de La Tour
1704〜1788
フランス ロココ パステル画の大家。「ポンパドゥール夫人」などの作品にパステルの技法を完成させた。
ジャン=バティスト・グルーズ
Jean-Baptiste Greuze
1725〜1805
フランス ロココ・新古典主義 風俗画家として人気を博したが、フランス革命後は忘れ去られ、不遇な晩年を送った。
トマス・ゲインズボロ
Thomas Gainsborough
1727-1788
イギリス 18世紀イギリス絵画 初期には写実的な風景派を描くが、やがて肖像画家としての名声を確立した。ロイヤル・アカデミーの創設メンバー。
ジョシュア・レノルズ
Sir Joshua Reynolds
1723〜1792
イギリス ロココ 多くの肖像画の古典を研究し、肖像画家としての名声を確立した。1768年ロイヤル・アカデミー初代会長に選出される。
フラゴナール
Fragonard
1732〜1806
フランス ロココ ブーシェの後継者として、フランス・ロココの代表画家となったが、フランス革命後は不遇のうちに没した。
フランシスコ・デ・ゴヤ
Francisco de Goya
1746〜1828
スペイン ロココ・ロマン派 近代スペイン絵画最大の画家。宮廷画家として成功したが、後に聴覚を失った後、マドリード郊外に「聾の家」を購入した。ここで描いた晩年の作品に「黒い絵」という連作がある。
 ルイ14世の死後、市民階級が台頭し、中産階級の人々でさえ芸術のパトロンになれる時代となった。政治的には安定期である。ルイ14世時代の窮屈さからの反動からか、ロココの様式は享楽的で貴族趣味の強いものとなった。

 ロココという言葉はフランス語で、貝殻装飾(ロカイユ)からきている。それまでのような、真面目な美術ではなく、少し軽薄で、美しく優しいという特徴を持つ。この様式はやがてフランス革命による王政の廃止と共に消えていくこととなる。
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