原因不明の不妊症

不妊症の原因


原因不明の不妊症
原因不明の不妊症は、全体の1~2割といわれています。人工授精や顕微授精でも妊娠しないケースを含めると、原因不明の不妊症の割合はもっと多くなります。


冷えが不妊症の原因
当院に来院される多くの方が、お腹と足の冷えに悩んでいることから、昔から言われるように、冷えが不妊症の主な原因ではないかと考えています。


不妊症の原因は子宮と卵巣の冷え
不妊症に悩む女性のほとんどが、お腹や足の冷えに苦しんでおり、体外受精や顕微授精で着床率の低い患者様ほど、その傾向が強い印象を受けます。


子宮と卵巣の老化
子宮と卵巣の老化は、血液循環の悪化に伴って進行します。骨盤周りの低温が続くことで、子宮や卵巣の老化が進み、ホルモンバランスを崩すことが不妊症の大きな原因だと思います。


冷えの原因はストレス
不妊症で当院に通院される患者様は、皆さま多くのストレスを抱えています。そして、自分のストレスの強さを自覚していないケースが多くみられます。ストレスは一時的に体の抵抗力をつけますが、長引くストレスは子宮や卵巣の血液循環を悪くします。そして、ストレスによる冷えは、体を温かくする工夫をしても解消されないようです。


男性不妊
近年、不妊症の中でも男性不妊は大きな問題となっています。男性の6人に1人が精液所見に異常があると報告されていますが、半数以上が原因不明で治療法がないのが現状です。

男性不妊の原因は、多くが「精液に関する異常」です。ストレスによって精子の数が減少する、精液の中に精子が全く存在しない「無精子症」等があり、不妊は女性だけの問題ではありません。

2018年、鍼治療を行うことで精子数の増加と、精子が活発になる効果が確認され、精子が少ない状態、精子の動きが悪い(精子無力症)についての改善も認められており、鍼治療は、男性不妊にも高い効果が発揮されることがわかっています。


無精子症
精液の中に全く精子が認められない状態をいいます。精子そのものが出ない「無精液症」とは異なり、精液が出るが、精子が存在しないのが無精子症です。精液は出るため見た目ではわかりづらく、専門医による検査が必要です。
当院で行える治療
自律神経の乱れを治療することで、体のバランスを保ち、冷え症を改善します。子宮や卵巣の環境を良くすることで質の良い卵子を採取でき、子宮内膜を厚くする効果も期待できます。

不妊症の治療は、以下2つの治療法の中から、鍼灸師が必要と判断した治療法を組み合わせて治療を行います。


治療A
主に子宮の温度を上げる治療です
治療B
主に自律神経を調節する治療です

2021年01月21日