ちょっとティータイム

関野さんのグレートジャーニーに思う

人類が400万年前アフリカで誕生し、その後アジア・北極を経て南米大陸へと渡った5万キロの 道程を、逆ルートで追体験した人がいる。関野 吉晴さんだ。関野さんは1993年12月に南米大陸最南端のナバリーノ島(チリ)を出発し、 この前(2002年2月10日)自立歩行を示す人類最古の足跡化石が発見されたラエトリ(タンザニア)に着いたという。 足掛け10年で自らの脚力と腕力だけを使った旅。ほんとにグレートジャーニーだよな。何年か前から「すげーや、 この人」と思ってしまった。

1993年12月というと、私は受験から解放され遊び出した大学1年の冬。第一報はラジオで聞いた。 「どーせ冒険好きの医者の道楽だろ」と思った。でもその言葉だけで片付けられないものがあった。「この旅の 一番の目的は寄り道」だという。移動を中断し、現地の人と一緒に行動し、同じものを食べ、生活を共にする。 言葉が通じなくても、心が通じて別れを惜しむ人達。医療はその人達へのお礼の気持ちを表したものらしい。 冒険というより、まさに『旅』である。

「寄り道」の意味がわかった時には、自分も寄り道してたんすけど(爆笑)。いや、また寄り道しているかも しれないや。関野さんはこの旅で、ケガしたり、ヘルニアで手術してもへっちゃらだったと思う。好きなことを してたんだから。でもさー、「寄り道」をしているやつの周りの人間のほうが大変だろうなーと(爆笑)。

2002年2月22日

一人だけの時間

別に友達が少ないわけじゃない。週末の予定はあっと言う間に、「この日は新小岩でパソコンの学習会の手伝いで夜は飲み友達と 騒ぐ」、「この日はパソボラ茨城の例会」、「この日に大学時代の悪友に来てもらう」、「さいたまの友達に会いに行く」と、 予定が次々にできる。大学時代のゼミ友いわく、「たまにお前が電話してくる時は、いつも何かにかこつけて『飲もうぜ』と 言ってくる時だよな」(笑)。大勢でワイワイ騒ぐのが好きなんす。根本的にさみしがりやで。

でも食料品以外の買い物・簡単な役所の手続きなどは一人で行く。複雑な会話が必要で『通訳』がいるような場合にしか 外出時友達や介助者に同行してもらうことはない。切符を買ったり手が届かないものを取ったり拾ったりするときには、 駅員さんや通りすがりの人にお願いする。基本的に一人で行動するやつなんす。たとえ時間がかかろうと。

人に待ってもらうことが嫌いだからじゃないかと思う。電車の乗り換えには普通の人より時間がかかるし、優柔不断なんで どれを買うか迷う。本屋では当てもなくさまよっていることが好き。だれかと洋服を買いに行って、2着差し出して「どっちが 似合うと思う?」なんて、相手と仲がよくてもできないや。パソコンのパーツの買い物にはパソコンが詳しい友達に「現地集合」で きてもらうが、「MOで私の手でも使えるもので性能がいいやつってどれ?」と参考意見を求めるというより、おまかせするしな(笑)。

道に迷ったり、トラブルったりしても一人なら「どーにかなるだろう」と楽しめ?るのだ。寄り道も時間があれば、本来の目的より 楽しんでいることが多いし(爆笑)。でもそんなに一人で行動することが好きなら本当の恋とか結婚なんてまだまだだよな(爆笑)。

2002年2月28日

金子正次って・・・

うーん、すげー映画をみてしまった。『ハリー・ポッターと賢者の石』でも『ロード・オブ・ザ・リング』でもなく、 『竜二Forever』。「俳優、脚本家として活躍しながら33歳の若さでこの世を去った金子正次の生き様を描く物語」で、 「いつもの高橋克典とは違う演技」という情報だけで、「三十路を前にして、この年齢だからこそみてみたい」と思ってしまって、 渋谷まで足を運んだというか、車輪を転がした(笑)。観客は女性が1割いるかどうか。『冷静と情熱のあいだ』の 時より居心地よかったんだよね、なぜか(爆笑)。

ストーリーは、無名の舞台役者が、自分が残り少ない命だと知ってか知らぬかわからないけど(知っていたとわかったのはアパートに 戻って、パンフレットをみて、ガンに侵されたやくざの映画『ちょうちん』が金子の脚本だったと知った時)、旧友たちや妻を巻き込み 長年の夢だった脚本・主演映画『竜二』を作ってしまうというもの。製作費は旧友がもち、監督も旧友、だけど自分の演技に文句つけさせないし、 共演の女優と関係ができてしまうし、わがまま極まりない。「これ、映画化してよ、みんなで大きく羽ばたこうぜ!」と言われて、 それに巻き込まれた2人の旧友は自分自身と葛藤し、そして人生をも狂わせられることに。製作費を 出したのに自分の実力のなさで脱落してしまった旧友の代わりに、本当は自分の撮りたい作品と全然違う『竜二』を撮り直したもう一人の旧友に、 『竜二』完成後主人公が「ほんとうはあいつとも羽ばたきたかった」と言う。それが、既に大スターで、忙しいのに映画供給会社の人を紹介しまわってくれた 同郷の友達から言われた「お前にはしがらみが多い」という言葉のほんとうの意味だった。主人公は『竜二』公開中にガンで息絶えた。

『竜二Forever』はそこまでだったが、大スターの友達というのは松田優作で、金子正次の葬儀委員長までやる仲であったという。 何年か後友達と同じ病魔に侵されながら、誰にも言わずに『ブラックレイン』に出演していた心境ってどんなもんだったろう。 逆に言えば、金子正次がいたから松田優作もあーゆー生き様を選んだろう。わがままで人の人生を狂わしても、19年後映画に対しての情熱・生き様を 映画化される金子正次ってすごく愛されていたんだと思った。人の人生を変えてしまう人間ってどんな存在だったんだろう。

2002年3月5日

ネ、ネジが・・・

手元に現金がなくなったので、銀行に行くことになった。ネットバンキングができたって引き落としは銀行に行かないといけないよなー。 しかも自分でATMにカードや通帳を入れられないから、お客様案内・警備係のおじさんがいる3時前に行かないと危ないしぃ。 家から歩いて10分。冬場は意を決して出て行ったが、この頃はぽかぽか陽気で散歩がてらってところでよかったよー、行きは。

問題は帰り。なんだかスピードが出ない。しかも歩道が水平じゃなく車道側が低く傾いてるからスロープを横切る感じで、 いつもはジョイスティックを気持ち車道と反対のほうに傾けるのだが、効かない。もう車道に飛び出すのかー、これで事故ればRayらしいけど(爆笑)、ひやひやもん。 「またパンクかー」とのんきに左前の車輪をみると、ウオーッ、車輪の軸であるボルトを留めているネジがなくなって、ボルトが取れかかっているじゃん(かなり冷や汗)。 とりあえず家を通り越えて、近くの自転車屋というかバイク屋に直行するしかないっしょ、これは。スロープ状の車道をなんとか避けて(ということは他人の敷地内を 通って)、「ボルトよ、落ちるんじゃねーぞ」と言い聞かせ(無駄だとはわかっていても、落ちたら走れないしぃ(笑))、 向かった。こーゆー時に限って自転車のおばちゃんがよそ見して飛び出すんすよー。距離的にも時間的にも長く感じたが、なんとか到着。応急処置をしてくれた(午後別の自転車屋へ行ったんすけど)。

一人暮らしを始めて1年。パンクは2度、1度は土日に重なりここらの店が休みで茨城の友達を呼び大騒ぎしたし、2度目は池袋でパンクして人にぶつかりながら帰ってきた(爆笑)。 バッテリーの断線で動かなくなり、銀座のデパートの出口近くでデパートの設備管理の人を呼び出して修理してもらったこともあったな(爆笑)。助かりました。 ありがとうございました。すごい多動な人物なので、またよろしくお願いします(爆笑)。あー新しい電動車椅子がほしー。

2002年3月16日

Mobiler Ray

とうとうモバイラーとなってしまった。きっかけは3年前に大学の先輩に組んでもらったデスクトップが30分ももたずに固まること。 しかも強制終了を受け付けないときたもんだ。「BIOSから入れ替えないとだめなんじゃん」という友達。 ゴールデンウィークにきてもらうことになった。でも運悪く、そーいう時に限って、ホームページ作成の バイトがあるねん、これが。パソボラ茨城の例会にでるためつくばに帰る予定でいたのに、東京に残り仕事しなければならなくなった。 週末にアパートにいなきゃならんのか・・・今回は仕方ないとしても、ノートパソコンがあればいいじゃんか、 ノートを買ったらデスクトップとの繋ぎにもなるし・・・ということで、シャープのメビウス今春モデルの 1番下のやつとP-in conpactとらくらくマウス2を 買った。らくらくマウスは東京都障害者情報バリアフリー化支援5ヵ年事業の 助成金を申請したし、メビウスは秋葉原を駆け回って探したので、予算より安く済んだ。

だが私のモバイラー計画はそんなもんで終わるもんじゃなかった。電動車椅子もモバイルにしたのである(爆笑)。 折り畳めて車に載せられる電動車椅子、とはいっても手動車椅子にユニットをとりつけて家の周りを散歩するぐらいで 満足するやつではないんで(爆笑)、パワーをも求めたら、アルバジャパンの イーフィックス・ビジョンになるとここ何年も思っていたもの。ここまできたら、カンペキ、マウンテンバイク感覚で 突っ走れそう(爆笑)。道楽の域に突入。

しかし、仕事まで持ってそこまでして動きたい、というか遊びたいやつなのかーと自分でも呆れるんすけど(爆笑)。

2002年4月24日


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