あるイベントで久しぶりに『翼をください』を歌った。この歌、子供の時から嫌いなんだ。よく障害者関係のイベントで歌わされたけど、昔から「無い物ねだりしてもしゃーねーだろーが」と思っていて、かったるかった。高校の時、ホームルームで「自分の障害で自殺したいと思ったことがある人は手を挙げて」というセンセーの質問に、一人だけ手を挙げなかった。まっ、Rayには自分の障害より大きな問題があって、自分の障害くらいならてめーでなんとかやってみせるという、悪がき高校生のハッタリもあったわけだが、それくらい思春期でさえも悩まなかった。というか悩む余裕が無かったのか。
この歌が嫌いなのはもう一つ理由がある。卒業して次の冬に進行性の障害がある同級生が亡くなって、葬式のときにその子が好きだった歌がこれだと聞かされた。その頃大学の聴講生と予備校生というダブルスクールしちゃって体力はバケモノの片鱗を既に見せていたやつと、だんだん自分の出来ることが少なくなってゆくのを感じて生きてきた彼とでは、この歌の聴こえ方は違うんだろうなと思ってしまったのを思い出すのだ。そりゃそうだろうな。
んでイベントで歌っている間、なぜか別の歌が頭の中で流れて来た。「♪君は今すぐ翔び立てるのさ 傷んだ愛を迎えに来たんだ そうさ過去も未来も関係ないさ」 またSMAPかよ、ミーハーって自分で呆れたが(爆笑)。子供の時の気持ちとは違うものを感じた。それは翼は与えられるものじゃない、もともと備わっているものだけど、時間かけてみつけて育てるものだと。たとえ人と違うカタチでも、機械じかけでも、根気と勇気があればきっと。
地図をまた買った。もともとおふくろが地図とか家の間取り図を見るのが好きで、昔は「よく飽きないよな」とそれを眺めていたやつだったのにさ。実家にいるときからナビをやらされて、地図は読めるんだ。問題は反応が鈍いということにしておこう(爆笑)。でも自分で何冊も買うやつではなかった。
初めて買ったのは、一人で電車に乗り始め東京に飲みに来るようになった電動車椅子の不良大学院生ばりばりの頃かな。いやちょっと後だ。修論のネタ集めで東京のどこかに取材に行くことが2,3度あって、もうすぐ2度目の就職活動もやらないとなと思ってた頃だった。14000分の1の23区の地図、B5版の大きさの薄いもの。あんまり小さいと逆にRayの手にはおえないし、取材や就職活動のカバンに入れて持ち歩くからとそれにした。2冊目は町田に行かなくてはならなくなった時に買った。コンパクトでちょっと厚い物。だけどさ字も小さくてわかりにくかった。3冊目は今の地域に住むことが決まり部屋探しをしている時、大学内の本屋でみつけた。「大きな字の地図」と謳われてるとおり字が大きい、A4版の分厚い7000分の1の地図。これはアパートで行くところの確認をするのに今でも重宝している。ただ持ち歩くのはネットの地図サイトのものを印刷しないとね(爆笑)。
で、先日恵比寿ガーデンプレイスの中をぷらぷらと歩いていて、本屋で「キムタクのエッセーを買って読むには悔しいよな」と思っていた(爆笑)時。うちの地図のコンパクト版があった。大きい字の7000分の1。コンパクトといっても見開きRayの膝の上ジャストサイズ。車椅子の人間には便利な大きき。その時は買うのを躊躇したけど、翌日買った。地図を買うときって、何かを始める時なのかもしんない。
地図があればたいてい迷わないし、地下鉄の駅で車椅子だから駅員に予想していない出口に出され、一瞬どっち方向に行けばいいかわからなくなった時でも、言語障害があっても目的地を指して「ここに行きたいんですが」と聞ける。地図がないと、カンで「こっちだろう」と思って行ったら逆だったり。その被害を被った、というかそういうところが似ている茨城の脊損のおにーちゃんと横浜の桜木町で駅に着くまで何時間も走った事もあったな、そういえば(爆笑)。それもさー、こっちは電動車椅子、でも自分のじゃなく代車(代車で日帰りで横浜に行くかよ、普通^^;)、あっちは手こぎで(爆笑)、茨城までの帰り死んでたし。
夏なのである。かなりクエスション付きなんだけど、パソコンの前で仕事するのにはクーラーいらないし。2年前の夏、まだ会社員してた時、記録的猛暑で「暑さ寒さは任せなさい」とタカをくくっていたRayもぶっ倒れた(爆笑)。暑さとストレスのダブルパンチ。今年は梅雨が明けなくてなかなか「ぶっぱしるぞ」という気になれないので仕事のストレスも気持ちいいっというほど解消されもしないけど、パソコンの熱気との戦いはないわけで。。。
問題は完全夏休みがとれるのか、SOHOらしいもんがある。まっSOHOは仕事がなければ年中夏休みなんだけどさ、いつ仕事がとびこむかわからないし、土日も関係ないとも言える。クライアントに無断で出掛ける場合、ちょっと不安。根本的に椅子に座って何かをするより、外で暴れまわる事が好きなRayにとって、パソコンにつながれているようなもんである(爆笑)。メシ食うためだからしゃーないけど、何日間かは仕事のメール一切なしの完全夏休みがほしい。
予定はある。8月終わりに2泊3日で札幌にうまいもん食べに友達と行くのだ。そのときはクライアントに断って休みをもらうつもり。だけど実家にも帰りたいし(帰省にはノートパソコン持参だけど)、夏休みをとった友達にも会いたいし。
でもすげーワガママな悩みのよーな気もするなー^^;。
仕事はあるし、ぱーっと晴れない日々、出掛けられずネットオークションに。最初は映画グッズを集めるためだったけど、いろいろ落札している。この前『ロングバケーション』1〜4巻を安値で落とした。全6巻で落とそうとしたらこの値段の3倍だろーなというような安値で。
『ロングバケーション』はRayにロングバケーションを決めさせたドラマ。大学4年でさっさと就職しようとしたが、就職活動がうまくいかない。大学院の推薦入試の資格があるから受けないかという先生方のことばもあったけど、勉強するなんて・・・。「世の中には勉強するために心から大学院に行きたいと思っても落ちるやつがいるのに、いいのかよ、おい」と、同い年のセナと自分をみて思った。ところが設定は逆でも状況は同じことに気づく一言。「何やってもダメな時ってあるじゃん。うまくいかない時。そんな時はさ、神様がくれた休暇だと思って、無理して走らない。焦らない。頑張らない」。まっ、実際には悪友も進学するんだし、いいかーというワケで、結局4年もロンバケしたんすけど(爆笑)。
「お休みはもう終わりだから。ながーいお休みはもう終わりだから、ね。俺も25だし、そろそろ決着つけないと。」というセリフに似た言葉を同期卒業の後輩に言ったような言ってないような(爆笑)。でもってRayはボストンではなく、東京でこうして働いている。今はまだ修行中だけど、あの頃なりたかった自分になってると思う。そんな時1人週末の真夜中に(寂しいヤツ(爆笑))ビデオをみて、気が付いた。南の歳になっちまっただよー(爆笑)。もっと大人だと思ってたのに、あの頃の山口智子。7年がすぎたのを実感してしまいました、ハイ。まっ、少しは進歩したからいいかー^^;
仕事が中断して、梅雨も明け、どこか行こうと思ってた。とりあえず映画だよな。『踊る大捜査線THE MUVIE 2』だよな。前作は龍ヶ崎で2度も見た。2度も見たのはこれだけだった、と過去形(爆笑)。あー、見に行きたいと思いながら行ってない。仕事・梅雨・電動車椅子の調子が悪いことでRayには珍しく出無精になってるんだけど、それだけではない。一番便利なアクセスでバリアフリーな映画館での上映というと、今デンジャラスな渋谷なのである(爆笑)。小学生監禁や通り魔・・・だけじゃないっしょ。今夏休みじゃん。街は人込み、映画を見るまで並ぶんだよな。
渋谷は名のとおり「谷底」なので、坂が多く、車椅子では不便な所。地下鉄への乗り換えも不便。映画館は比較的バリアフリーなとこが多いから行くけど、「世の中、平らな道なんてないんだぜ」(爆笑)と言って進んで買い物とか遊びに行くところでもない。まっ、歳も歳だから興味ないわな。と言いながら、ある雑誌のグラビアは渋谷の街をバックにしていたんだっけか(爆笑)。
で、夏休み、長蛇の列。それに躊躇する自分がいやじゃ(爆笑)。でもこの暑いときに長蛇の列は勘弁。こうなったら龍ヶ崎まで行って見るか、ロングランを願って9月まで待つしかないかー^^;