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     2000年 大島哲蔵さんと佐藤敏宏の私信交換   home 

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大島哲蔵様

今日は関西や九州地方に雪が降って大阪も寒そうですが、その後いかがお過ごしですか

コチラは昨日から千万家の木組の建て方が始まりまして、今日は約半分の10.5まで建ちました。コロンブスの卵のようなもので木造も建ててみて思うのですが。以外にいけるかも知れません。ほとんど興味が無かったんですが、少人数で黙々と立ち上がる光景は不思議な気配が漂い、いい感じです。

明日は吹雪そうな真っ暗な空を背に、たき火に燻されながら、時々日が差す目の前に夢の様に立ち上がり続ける柱を眺めておりました。明日は風が強そうですが、建前で親戚の人や関係者が大勢集まる様です。「朝日ファイ」ンと言うミニコミ紙も完成まで連載するそうです。 低予算もなかなか貴重な人間関係を作りだすようです。

先日ドウケさんが文化の感想をメールして来ました。好評のようで冷やかし気味ですがドウケさんらしい文章でした。青森のコンペはその後どうなったのか知りませんが、誰かそちらでは入賞しましたか。 明日は4年もかかった住宅の建前を一日楽しむことにいたします。

近況まで


●2000年2月8
佐藤敏宏様
FAXありがとうございまいした。一週間ほど、前に建築文化から言われた「コーリン・ロー小特集」の文章を準備していて半分別の世界にトリップしたような体たらくでした。20日ぐらいに提出なのであまり時間がありません。家を建てるのはたのしそうですね。あたまの中にあったイメージが少しづつ姿を現すのは心を浮き立たせるのではないでしょうか。私は建築家に向いてい るいないと思うのですが、ある種の側面は結構すきでして、前の会社に入るまで建築のイメージが余り無かったのが不思議な位でする。

「コンペ」は今のところ誰も入ったという噂を聞かないので、恐らく皆ダメだたのではないでしょうか。残念ですが、気が遠くなるような作業や作戦を成功させないと入賞は叶わない時代に入ったのでしょう。それでも時々はやりたいですね。自分がどんなものを作り出そうとするのか誰でも興味があると思います。

BOX13はこないた書きかけたのですが、気に入らなかったので捨てました。少し難しいところがあってベートベンのシンフォニーで言えば4番という感じ(良い曲ですがたいていの人は知らないし、曲想が明確に何らかの概念とは結びつかないので、標題もつていません。L字型の連想からいうと誰しもアイゼンマンのことを考えますが他にも多くの線や要素がカランでますからメッセージ性はそれ程はっきり打ち出されていません。

減築の件は皆が興味がありますから、かなりアピールしていると思いますが、かと言ってその時の予想モデルを提示するのもパットしまえsん。少しイシヤマの臭いもしますが、それは重要なことではないと思います。一番感心するのはそのまとめにくい状態で難破してるところが見られず、自分のやりたい処理をズンズンやってしまってる所でしょう。どうしたら良いのか迷うような中間部分も何をたよりに決定しあのかわかりませんが、押していっているのが感じられます。 自分をちゃんと持っていないとそうは行かないようにおもうので 借りものの言葉をうまくしゃべっている人達とは本質的に違うと思いました。

編集長さんが飛びつかなかったのも同じ理由からのように思いますが、ようは国旗とか1000万とか誰にでも判るシンボル化がやはり結果的に受けるのでしょう。でもそればかりやっていても仕方ないので、今度の住宅のようなタイプもやはり必要のように思われます。

今度の展開のなかで、一つの位置を占めるように発展させていくことが重要だと思われます。コンペの作品のことなど考えると少しずつ作風が変化しているのかも知れませんね。(よい事です)未知のものに向かって船出していくことだけが私達に課せられているように思いますから。大島哲蔵


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