2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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  浅見俊幸さんに聞きました編   8月05日 pm5時〜  晴れのち曇り 

  (路上にて 01 02 03) (事務所内にて04 05 06 07)  

 その07  

佐藤:この絵はなんですか
浅見:剥がれていくっていう単純なイメージですね
佐藤:こちらの絵は図と地が反転しているような、どう観たらよいのか解らないけど。

浅見:こういう形の断面から イメージを持て行く発展させ方なんかそういうことが単純に回転させる
佐藤:回転好きだね 船底と屋根をプロペラのように回転させて。想像だけしてないで本当に作るってのは。かなり間抜けな、せっぱ詰まってる

共に ははあははあはああは

対になっている絵だからね。鮭と梟の対もそうだけど、かならず何かと常に対だよね

浅見:
そうですね。そう言われて 観たらそうだ。
佐藤:重なり二つに分かれる、そうう対的な要素が特徴である。何か二項対立ではないけども。一つの物を二つに観てしまうというのかな。建築家に成れすに美術表現し暮らしに入った 罪の深さを吐露しているんじゃないんですか。ばらんすを計るようだしね。大胆不敵なものが無い 小心者の絵にみえなくもないしね。言い訳してる感じがするよ。

浅見:ああ なるほどね〜
佐藤:とりあえず今観たところで勝手に言ってみましたけれど。俺の印象だと
浅見:はいはい
佐藤:図面で回すだけじゃなくって 現実に回す大馬鹿者 なんだこれ〜

共に ははあははあははあは

これは笑えますよ。誰も見に来ないってのも好いよね。今となっては。若さを笑えていい思いが出る作品ですよね。なかなか ぼろくそに言える作品は無いですよね
浅見:うん そう
佐藤:何か浅見さんは自分を知らずに深刻ぶっていたんだね。自分が追い込まれている状況を軽くいなして説明するという、テクニックが無かっただけかもしれない
浅見:それもありますね
佐藤:これが浅見さんの原形か。この写真がその時の浅見さんですか?随分変わりましたね〜。苦労して佳かったですね。いい顔になったじゃないですか今の方が。 一歩間違うと五条の橋から落ちて死んでしまうような感じだね。深刻じゃないですか。

浅見:
こんなもん作ってますからそれは深刻になっているんでしょうね・ふふっふふっふ。
佐藤:深刻に見えますよね

浅見:
どうしようって。 こんな気持ちで居るんですから。
佐藤:浅見仏を回転させちゃうんだから
浅見:回しながら考えようっていう

佐藤:青春してるよね。いいな〜 これがその時の案内の葉書なんだ。出すところないじゃないですか。

浅見:
もう知り合いですよ、知り合いと、どっかの色んな施設に置いてくるとか。
佐藤:それしか手は無いよね。外車くれる人も現れてないしね。たった半年京都に暮らしただけではね〜
浅見:そうなですよ
佐藤:人脈も 廃校暮らしじゃ出来ないしね。
浅見:知り合いいないですからね

佐藤:この葉書見たら期待出来そうって気分しないもんね
浅見:うふふっふふふふふふ
佐藤:言いたい放題言ってますね俺
浅見:恥ずかしい!!

佐藤:ああ好いね〜 この頃の浅見さんを暴露しに俺は京都に来たのか〜
浅見:恥ずかしい。 あはあははあはは

佐藤:でも全部記録されちゃうから良いね。浅見さんは随分変わったですね〜 好かったですね〜10年でこんなに変わって。これからの方が変化しないかもしれないね。

浅見:
場所が移ったというのもあるですよけど
佐藤:まずはおめでとうございます 回転しなくっても原点にもどったから。振り出しに戻ったから。展覧会当時の気分はないでしょう今は おめでとうございました 

 共に ふふふふふふっふ

佐藤:いいな〜こんなに深刻なのに一級建築士とってたってのもいいよね
浅見:うん、たぶん死なないように生きて行こうって どっかにある
佐藤:動物的な感は働いて社会に適応しようとして資格はとっていた。頭は悩んでいるふうだけど。ああ資格〜動物でぱくりと
浅見:そろそろとっておかないと拙いかなと。だから芸術家にはなれないんですよ。生きていくとこ考えてる
佐藤:表現者じゃないよね。建築家的で。このずる賢さというか、状況に合わせて自然に5枚舌ぐらいで生きテク。やっぱり建築家に合っているという感じですね。素晴らしい。これから楽しみですね。

浅見:ふふふふふふふふ

佐藤:
今日はもう2時間たちまして
浅見:もうそんなに経ちますか
佐藤:第二ステージから50分経ちました。今回は最初の作品に辿り着いて、その後 素晴らしい京都暮らしで生きていた。 スカルパと違うのはたったそこだけだったと

浅見:そこ押さえなくちゃいけない

佐藤:
そこだけですね、あとは税金使って作ったし。あとは自分の行為をみんなに分かりやすく伝え、尚かつそれが スカルパのように出来た作品が他者から尊敬されると。そういう作品を残そうと思い立っているということで。スカルパの地平にいけるかどうかは今後の浅見の課題だというこを確認して終わります。 あとは雑談にしましょうね 




 浅見俊幸さんの言葉はすべて文字にしました 
        読んでいただきありがとうございした
  続きは5年後 2014年 までお待ち下さいませ
 
 文字起こし 文責:佐藤敏宏