2009年8月2~9日 ことば悦覧in京都 記録集 home 魚谷繁礼 門藤芳樹 山本麻子 岩崎泰 柳沢究 森田一弥 浅見俊幸 満田衛資 川勝真一 岡田栄造 榊原充大 山崎泰寛 牧野研造 俺クチャー 観客感想 番外編 名古屋 小林聖明 東京 太田浩史 松島潤平 森田一弥さん編 8月05日 Am10~ 晴れ その 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 その01 (生い立ちなど) ![]() 佐藤:ひとつよろしくお願いします 森田:はいどうも 佐藤:ときどき写真撮りながらすすめます 森田:はい 佐藤:あとで家族の人の写真も撮らせてもらいます 森田:はい、集合写真でも 佐藤:そうですね。森田さんのベーシックな情報、どこで産まれたんですか 子供が工作をしている木槌を打つ音がコツコツと続いている 森田:生まれは愛知県です。 佐藤:愛知県のどこですか、何年ですか 森田:46年で、愛知県のやとみ って言って 佐藤:何歳ですか 森田:39になったところですね 佐藤:数合わないな、昭和か ああそうか 森田:1971年だから 佐藤:38才じゃないですか。電話です 森田:もしもし、森田(一弥)建築設計(事務所)です。あどうもどもう。はい。え。はいはい。 佐藤:少年が庭で夏休みの工作をおこなっています 森田:A4ですね、もとのやつは。え。はい。あ、そうですね。わかりました。じゃーこれちょっと、もう一度スキャンしたものをお送りします。はい。はいわかりました。 カンカンカンカンカン 森田:庭にトマトがなりまくってて今。 佐藤:食べましょう。 森田:うふふふふふ。毎日昼にトマトパスタ作って食べてんですけどね。 佐藤:美味そうですね 共にはははははうふふふふへへへへ 森田:野菜がジャンジャンなるので 佐藤:すごいよね~美味そうですよね。 森田:美味いんですよ。 佐藤:ね。これは美味いは。はははははは 森田:京野菜をここでつくってますからね。 佐藤:トマトって育てるのむずかしじゃないですか。病気になったり。そうでもないですか。 森田:何かやたらなるんですよ。ここ。 ![]() 佐藤:ああそうなの、日当たりか水はけか 森田:日当たりがいいからかな~ 佐藤:なんだろうね~、あまり手入れしているような感じではないけどね~ 森田:そうそうそう。ほほほほほほ 佐藤:ほったらかし 野育てって感じだけど。そうか、トマトも自分の自力を思いだして、 森田:そうそう 佐藤:放っておかれると元気になるのかな~ 森田:はははははは ![]() 佐藤:愛知県はどこでしたっけ 森田:愛知県の弥富っていって、三重県よりの所ですね。 佐藤:ああ 行ったことないから分からないね。 森田:金魚が有名な所なんです 佐藤:金魚! 森田:うふふふふ 低湿地なんですよ。凄い。埋め立て地で。 佐藤:やとみって、谷が富むって書くんですか 森田:いや、やは弓の弥生時代の、とみっていうのは富ですね 佐藤:豊に富むね、弥富 そうですか。それで、金魚屋さんだったの? 森田:金魚屋さんじゃないんですけど。ほほほ。父は 美術教師をしてたんですけど。 佐藤:あ、美術の先生ですか 森田:え~え。 佐藤:金魚がどうこうって、そこらじゅう金魚屋さんですか 森田:そうそう。田んぼの代わりに金魚池が在って。 佐藤:ああそうなの。 森田:そこでみんな金魚養殖してて、日本全国に出荷してて。 佐藤:金魚の養殖地はどこかななって、今日のままで考えたことなかったわ~ 森田:そうですか、日本で 佐藤:錦鯉なら多少知ってるけど、金魚はしらなかった 森田:金魚って名産地ってその弥富と奈良の大和郡山なんですよ。有名な所 佐藤:はあはあはあ。それ、色んな品種の金魚がいるですか。田んぼのようなところで。 ( 右絵 ネットより) ![]() 佐藤:泥すっても大丈夫なんですかね 森田:大丈夫ですよ 佐藤:深さはどうなんですか 森田:深さは浅いですね。僕ら落ちてもこのぐらい。 佐藤:5,60㎝ 森田:5,60㎝のところで。 佐藤:ごちゃまぜ飼いですか 森田:いや色々いますね。1年目のやつの池と。2年目のやつの池とありまして。そんなかで一杯いる中から、髭の形の良い奴を選んで。 佐藤:プロだからちらちらっと見ただけで分かっちゃうんだ 森田:そうそう・ 佐藤:こいつは美人で高く売れそうみたいな 森田:そう。 佐藤:選択眼磨かれて 森田:選んで、うん。 佐藤:あとは捨てられちゃうんだ ![]() 佐藤:祭りの夜店で、最中の皮のようなやつですくい 森田:がきにすくわせて。 佐藤:そうか~、金魚か~。見たことないな~金魚池。それはずーっと一杯あるんでしょう 森田:すずーっと 一杯在るの 佐藤:町の街灯は金魚の形しているとかですか、金魚の町だとかいうことで 森田:金魚の町ですよ、金魚最中とかありますから。 佐藤:金魚最中あるの ![]() 森田:あはははっは。 佐藤:すごいな喰ってみたいね~ 森田:普通の最中ですよ 佐藤:本当ですか。おれ昨日ね岩崎泰さんに会ったら、金魚鉢っていう和菓子が出てきて。水色で透明なゼラチンに金魚二匹入っているんですよ 森田:うんうん、それは京都風でお洒落ですね。 佐藤:うんうん、そうそうふふふふふふ。金魚最中はどういう柄でアンコは何が入っているのか想像した。やっぱりアンコですか 森田:あんこですね~ 佐藤:ああそうか、おもしろそうだな~。お父さんは美術教師って、彫刻ですか。 森田:いや家は何かね、変な絵を描くんですよね。 佐藤:抽象画 森田:抽象画ですね。 佐藤:ああそうですか。お母さんも 森田:家の母親は普通に主婦やってましたね。 佐藤:ああそうですか。ずーっと弥富に高校までいたんですか 森田:そうです。 佐藤:名古屋市内に通ったとかそうじゃない 森田:あ、高校名古屋に行ってましたね。 佐藤:生意気に 森田:生意気に。共にふふははあはははは 佐藤:遠いんですか。 森田:いやそんなに遠くない、15分位で行ける 佐藤:あ!そんなに近いんだ。なんだ名古屋って気分ですね 森田:そうですね。 佐藤:あの辺だと電車は近鉄ですか 森田:近鉄沿線です (京都へ 建築へ) 佐藤:そうか。そこで金魚を観ながら。またなんで建築なんぞに 森田:うふふふふふ 佐藤:そこから京都大学に来ちゃったんでしょう 森田:そうです。 佐藤:それは何年ぐらいですか、京都大学は 森田:京大に来たのは91年ですね。 佐藤:バブルっているときですね 森田:バブルってるときですね 佐藤:バンバンにね 森田:何にも分からないですけどね、そのとき。バブルってのかバブルってなのか何も分からない。弾けたって言ったって何が弾けたのかも判らない ![]() 共にうふふふふふふふ 佐藤:とりあえず社会が絶好調の時でだよね。絶好調の気分にさせられたんだけど、そうですか。それで京都に来たのは、名古屋にも大学はあるじゃないですか。 森田:なんだろう。やっぱり修学旅行で京都に来て。 佐藤:おれと同じだ 共に:ああいいな~ってふふふふふふははははは 森田:小学校の修学旅行京都で、中学校東京だったんだけど。あんなとこは住みたかないな~って 子供心に やっぱり思って。 佐藤:修学旅行で京都と東京両方体験して、京都の方が山もみえるし、誰でも思いますよね 森田:そうですよね。 佐藤:東京行くと私どっち向いているの?って目印ないから 森田:目印ない、山が無いから。 佐藤:川は流れているけどコンクリートだからね。鴨川はコンクリートじゃないからね。あそうか~。建築を選んだのはどうしてなんですか。 森田:建築は何だろう・父親が絵を描いてるっていうのもあったのかな~。絵が多少は好きだった。工作するのは好きだった。 佐藤:ああ工作ね 森田;うん うん 佐藤:どんな工作ですか 森田:僕は飛行機を作るのが好きで。模型飛行機が大好きだったんですけど。最初に飛行機作りたいなと思ってたんだけど。よくよく調べるとどうも飛行機を作るっていうのは分業であんまり面白くなさそうだって。 佐藤:そんなに調べちゃった! 森田:うん。 佐藤:ああ本当ですか、飛行機分業ということはどういう事ですか エンジン別とか 森田:もうエンジンなら、エンジンとか。羽根なら羽根とか。 佐藤:細かに分業されちゃってるですか 森田:うん。あとは日本は戦争に負けて 佐藤:よくそんな餓鬼の頃 調べましたね~ 森田:なんか色々本を読んでいたんですよ。 お茶がでてくる 佐藤:すみません 奥様:はい 森田:あの~当時の。第二次世界大戦の 佐藤:あ梨なのか~ 梨とれるの~ 奥様:梨はとれません 森田:ははははは 佐藤:まだ早いよね。ありがとうございます 森田:扇風機ちょっと持ってきて 佐藤:いや俺大丈夫ですよ。お父さんの方にガンガン風をかけて。分業しているって飛行機を設計している人のところに訪ねて行って聞いたんですか。 森田:いや本を読んでいて。何か第二次世界大戦の頃の戦闘機の開発物語とか 佐藤:ああ、そいうプロジェクトX物語ふうのを読んでね~ 森田:ああこれ夢があるな~と思って 佐藤:夢ないじゃないですか戦闘機 共にはははははははは 戦闘機ですよ 恐いですよ 共にはははははは 森田:そうですね。はははははははは 佐藤:夢無いよ。 森田:うはあははあはははははは。そうですね。 佐藤:戦争終わってだいぶ経っているじゃないですか。 森田:戦争も、その当時は。もーうヨーロッパに負けたのが何とかして追いつぞ!っていうんで。日本が。 佐藤:戦前の人はそう思ったのは分かるけど、森田さんがそう思うのは 俺はよくわからない 森田:僕の時代には、そういう時代じゃないって。戦後はもうアメリカにそういう軍事、飛行機の開発っていうの禁止されちゃったから。日本はまったくそこから進めなくって。それいらいボーイングとかに追いつけないっていう。 佐藤:飛行機を研究読書してたら、日本の政治的な状況がいろいろ解っちゃったわけだね。なるほど~ 森田:それよりは建築の方が面白そうだな~って。建築の方がもうちょっと個人単位でコントロール出来る世界だな~と ![]() 森田:そうそう 佐藤:その代わりパイロットの命は 森田:そうそう無視して、軽量化 共にははははははは 佐藤:亡くなってもかまわないから軽くて早くってね。アメリカはパイロットの命を守るを最優先が前提だから、重くてでかくて高く飛びみたいな。 森田:そうそう。 佐藤:そいう話聞いたことあるよね~ 森田:うん。 佐藤:そういうの本読んで調べたんだ。 森田:うん。 佐藤:戦争に負けて。ボーイングとかに勝てないから、俺はやめようと。研究しちゃうんですね~ 森田:ははははは。何かね~はあっはははは 佐藤:珍しいですね~ 森田:そうかな~ 佐藤:工作から入って本当は飛行機作りたかったんでしょう。紙飛行機餓鬼の頃一生懸命つくって。グライダーですかゴムで巻く 森田:色々グライダーとか、羽根でやるやつもあったし。あと凧も色々 佐藤:設計図はどうしたんですか。紙の袋にはいったやつ売ってたじゃないですか。 森田:最初はそんなの買ってもらってて。だんだん自分でもデザインして作るようになって。 ![]() 佐藤:すげーな~。 森田:うん。零戦つくってみようとか 佐藤:凝り性だね~ほんと~ 森田:憎き グラマンで今日はいってみようとか あははあはははは 佐藤:本当 そんなに簡単につくれないじゃない、1,2週間かかるでしょう 森田:そうですそうです。うん。 佐藤:少年森田は毎日飛行機の事を考えてたんだ 森田:そうそう。ふふふふっふ 佐藤:そうか、接着剤とかいいのありましたか。 森田:ありましたよ。うん。普通の工作屋で売っているようなやつで。作ってましたけどね。 佐藤:ヒゴとか買ってきて、和紙は 森田:和紙はってとか。 佐藤:やたらユックリプロペラ廻る、体育館内で飛ばすのって 森田:ありますあります。 佐藤:滞空時間競うやつあれ何ていうんでしたっけ。あれもやったですか 森田:あれはやってないですね。 ![]() 森田:1時間ぐらい飛んじゃうの。あれは子供の工作技術ではちょっと追いつかなかった。 佐藤:ああそうですか、あれはむずかしいんですか 森田:あれはむずかしい、凄いむずかしい 佐藤:顔見知りの人が昔滞空記録持っていると、眼鏡かけた飛行機お宅のような人がいましたけど。はあ~と口を開けて聞いててことあるんですけど。体育館の中で飛ばさず、飛行機って外飛ぶもんだろう~と思うじゃない 森田:そうそう、風で吹っ飛んじゃう。へへへはあはははは 佐藤:それは自然との関係で、外で飛ばさなければ気分が悪いと。 森田:うん。 佐藤:高校生までは模型飛行機野郎だったんだ。 森田:小学校、中学校ぐらいまでですね。 佐藤:高校は何に凝ってたんですか 森田;高校はバスケットばっかりや ![]() 佐藤:バスケットですか。体小さいじゃないですか 森田:ちっちゃいんですけどね、すばしっこいんですよ。 佐藤:あ、そうなの。 森田:うはははは 佐藤:ほんと~ 5人しかいないから、5人に残るの大変じゃないですか。デカイのだと180は越えているだろうし、でかいのは動きが悪んですか。 森田;そうですね、ドリブルスタイルとか、ボール運んだり、遠くからシュート入れるのは、やっぱり僕の方が得意で。 佐藤:ああそうなの 凄いな~。 森田:ずーっとそれやってて。 佐藤:おれ唯一バスケットだけ出来ないんですよ。 森田;ああそうですか。 佐藤:野球小僧だって小さいときからボール突きやってないので、3歩以上あるちゃいけないとか、見ないで手にボール突いているとかさ、あれが出来ない 森田:不思議ですよね。 佐藤:見てないのにボール吸い付いてるわけ~って、体から離れていかないじゃないですか。そうとう練習しなければ出来ないのかな~と。凄いな~ 森田;高校の時はスポーツばっかりでしたね。 佐藤:そのころはマイケルジョーダンじゃなくっって誰がスターだったですか 森田:ジョーダンですよ、ジョーダン 佐藤:やっぱり、ナイ ![]() 森田:そうそう。ふふふふふ 佐藤:やっぱりジョーダンか。 森田:そうですよ。あの人は凄い、今でも彼に勝つ人いないんじゃないかな~ 佐藤:全盛期の時にね、BSとか無かったろうから、その情報はどうして知ったんですか。 森田:そのころどうしてただろう、何かビデオが廻ってくるんですよね、友達が撮って。 佐藤:そうかそれみんなで観て、げー俺できね~ 森田:そうそう。そもそも身長が違うし、身体の能力が違いから 佐藤:いただきまーす、お茶をいただく、顔も凄いしね。バスケット森田はすばしっこいのか。建築にはすばしっこいってのは関係ないですよね。 森田:関係ないですね。ふふふふふふ 佐藤:京大、91年入って。学生時代なにやっていたんですか。やっぱりバスケットですか。 森田:バスケット同好会でやってましたね 15:01 その02へ |