中山記念は、8番人気トウカイポイントがレコード勝ち。
ゴーステディ、トウカイパルサーが前で競り合う速い流れの中、中団のやや後ろの位置取りでレースを進めると、直線、トラストファイヤーと並ぶようにして伸び、一気に前を捕らえました。展開が向いたこともありますが、ここにきて力をつけているようです。レコードは見事。
クビ差の2着にトラストファイヤー。ハイペースで嵌った感じもしますが、次走以降も注目したい馬です。後方から伸びたラスカルスズカが3着。4角で馬群を巧く捌けなかったのが痛かった。
本命に挙げたエイシンプレストンは5着。道中、中団に控えると、4角で早めに動き、そのまま押し切る構え。結果的に幾らか仕掛けが早かった面はあるかもしれませんが、この馬の実績、今回のメンバーを考えれば特に問題ないレース運びだったように思います。それだけに、直線、伸びを欠いたのは意外でした。単純に斤量でしょうか。
他に期待した馬は、ミレニアムバイオが4着、ジョウテンブレーヴが6着、ゴーステディが12着という結果に終わりました。
中山記念はエイシンプレストンの地力を信頼します。
前走、香港マイルは圧勝。今回は遠征帰りの休み明け、60キロの斤量と、条件は決して楽ではありませんが、得意の中山でこの相手なら、能力だけで押し切れると判断しました。できれば、ある程度前で競馬して欲しい。
そのエイシンプレストンから、勢いのあるミレニアムバイオ、前残りが怖いゴーステディ、昨年2着のジョウテンブレーヴまで。
◎エイシンプレストン ○ミレニアムバイオ ▲ゴーステディ
△ジョウテンブレーヴ
実力馬の激突で素晴らしいレースになったフェブラリーS。混戦を制したのは、1番人気アグネスデジタルです。
抜群の好スタートを切るも、あえて控えて5、6番手からの競馬。4角手前、勝負所での反応が悪く、四位騎手の手が忙しなく動きましたが、いざ直線に向くと外からしぶとく伸び、逃げ込みをはかるトゥザヴィクトリーをゴール手前で差しきりました。強い。ドバイWC制覇への期待も膨らみます。
トーシンブリザードが2着。無理に先行策はとらず中団からの競馬。道中のいきっぷりが悪く、直線に入っての手応えも余裕が感じられませんでしたが、この馬は、元々そういうところのある馬。追ってからはやはり伸びてきました。この時期の4歳馬とは思えぬ完成度。これからの活躍が本当に楽しみです。
昨年の覇者ノボトゥルーが3着。
期待したウイングアローは9着。後方待機からそのまま伸びず、東京コースでの連対記録も遂にストップ。引退レースでしたが、馬体は仕上がっていたように思います。お疲れさま。サウスヴィグラスが6着、ノボジャックが10着、ゴールドティアラが12着でした。
現時点で望める最高のメンバーが揃ったフェブラリーS、本命は、これがラストランになるウイングアローです。
東京コースの連対率は100%。クロフネが圧勝したジャパンカップダートでもきっちり2着に入っていました。前走、東京大賞典の大敗はコースが合わなかっただけ。今回はメンバー的に先行激化が予想され、後ろからいくこの馬にはベストな展開になりそうです。主戦の岡部騎手が復帰するのもプラスでしょう。
相手にはトーシンブリザード。骨折休養明けの前走、東京大賞典は3着に敗れましたが、デビューから8連勝、圧巻のレース内容で南関東3冠を達成した馬です。57キロの斤量、軽いダートと未知数な部分はありますが、叩き2戦目の巻き返しに期待を込めて対抗に指名。どれだけ強いのかという純粋な興味もあります。
GI4勝アグネスデジタルも勿論怖い存在です。香港帰りのローテーションに不安ありとみて評価を落としましたが、圧勝まで考えられるだけの力はあります。本番のドバイWCへ向けてのレース内容は注目です。
他に、距離不安で人気が落ちているノボジャック、サウスヴィグラスの2頭、55キロならまだ怖いゴールドティアラまで抑えます。
◎ウイングアロー ○トーシンブリザード ▲アグネスデジタル
△ノボジャック △サウスヴィグラス △ゴールドティアラ
きさらぎ賞は、メジロマイヤーの勝利です。
今日は2番手からの競馬。逃げるメンタルシャウトを4角であっさり交わし先頭に立つと、直線、後ろから迫るアグネスソニックに並ばれてからもう一伸び。勝負強さを発揮しました。隣の枠に入ったメガスターダムがスタートで大きく躓き、かなり不利を受けていたようにも見えただけに、この勝利は立派です。
2着にアグネスソニック。先団の内からスムーズに競馬を進め、直線追い出してからの勢いは早めに抜け出したメジロマイヤー以上。前を捕まえられなかったのは勝負根性の差でしょうか。もう少し短い距離、良馬場の方がいい感じもします。最後方からよく伸びたカゼニフカレテが3着。
オースミエルストが4着、本命視したマイネルアンブルが5着、フィールドラッキーが6着。1番人気メガスターダムは8着でした。今回、全く競馬にならなかったメガスターダムは次走も注目してみたいと思います。
きさらぎ賞は、マイネルアンブルに期待します。
前走若駒Sは、直線で不利を受けながら3着。勝ったモノポライザーはおそらく相当強い馬。不利がなかったとしても逆転までは考えづらいところですが、不利から立て直した後の脚色は能力の高さを感じさせるに充分でした。調教の良い今回、自分の競馬が出来ればここでも通用すると思います。
そのマイネルアンブルから、ラジオたんぱ杯2歳Sを勝ったメガスターダム、ゲート入りで暴れながらも2着に好走した小倉2歳Sが忘れられないオースミエルスト、朝日杯FS5着のアグネスソニック、若駒S2着のフィールドラッキーまで流します。
◎マイネルアンブル ○メガスターダム ▲オースミエルスト
△アグネスソニック △フィールドラッキー
共同通信杯は、1番人気チアズシュタルクの優勝です。
1枠に入ったサンヴァレーが先手を打つ展開。マイペースで後続を引き離すと、そのまま大逃げの態勢へ。4角を周り直線を向いても、サンヴァレーの脚色は衰えません。そんな逃げ切り濃厚の状況を打ち破り、ゴール寸前できっちり交わしたのが、中団からよく伸びたチアズシュタルクでした。直線で前が詰まるシーンを持ち前の勝負根性でカバーしたのは流石ですが、馬場が悪かったとはいえ、最後の末脚の切れには少し物足りなさを感じました。現時点での能力は、京成杯を勝ったローマンエンパイア、ヤマニンセラフィムの方が少し上といった印象です。これからの成長力に期待します。
逃げたサンヴァレーが2着。破れはしましたが大健闘。この馬とって理想的な展開を演出した田中剛騎手の騎乗が光りました。3着には石崎騎手騎乗のセイコーアカデミー、最後方から競馬を進めたサスガが4着に入りました。
他に期待した馬は、ココモキングが6着、アイアムツヨシが10着という結果でした。
共同通信杯は、チアズシュタルク本命です。
出走メンバーに少し物足りなさを感じます。この中からクラシック戦線に加わることができそうなのはこの馬ぐらいではないでしょうか。前走、シンザン記念では馬群を割って追い上げ2着。ローマンエンパイアの2着に入ったデビュー戦から着実に力を付けている印象です。この相手には負けられない。
相手には、前に行く馬3頭、サンヴァレー、アイアムツヨシ、ココモキング。明日、予報通り雨や雪になった場合、ここまでダートを使ってきたココモキングは更に怖い存在になります。
◎チアズシュタルク ○サンヴァレー ▲アイアムツヨシ
△ココモキング
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