2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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  太田浩史さんと ワイワイ 編   8月08日 pm6時〜  晴れ 

 その 01 02 03 04 05 06 07    2003年の記録 

 その07  

太田:建築はその一部であって。建築が人生という、その音楽にどう参加出来るかって話ですよね。
佐藤:建築は立派だったけど、そこを使い込んでいる人が不幸だったらね

太田:そう。建築は楽器であって、建築だけが人生を奏でるわけじゃないわけだから建築という楽器と食べ物という楽器という、まあ人間という楽器とかがどういうシンフォニーを創るかっていうのが大事なんですよ
佐藤:なるほど

太田:やっぱり、人生がどう豊?と考えると。建築も楽器だしピクニックも楽器だし。駱駝も楽器だったりするので。僕としては建築という楽器を奏でたいけど。まあ駱駝という楽器もピクニックという楽器も意外と面白かったりするので。とりあえず色んな楽器をやっていたりするんですが。

建築という楽器はもの凄く場を支配するし。大事なので。今 建築 企画らは凄い重要だと思うけど。どういうシンフォニーを奏でるかと、そこがまず最初にあります

佐藤:太田さんのこともながく観ているから、別に建築から離れていると思わない。、駱駝を連れ回すことがね、本来持っている建築の力というか、根源というか。再生力というか。いうのを満たしていくために、今やらなければいけない事は新し建築をつくることじゃなくって、

太田:どういう歌が一番、現代の歌か?っていうのが僕は大事だと
佐藤:だから建築が出来る前の状態にしておいて、人間と ここ(広場)で起きてる状況というか、場所、活動だね。人間が活動する、場は活動を保証し 活動を作るってとかだから。ピクニックも都市生活者の権利。 活動するため、都市暮らしの作法、歴史、権利をつくって。 活動拠点を概念的につくることでもあるし。実際やってみたりして。もっともっと生活(活動)を。 それらを安全にということだと壁を建てて建物を作るっていうことだから。

都市生活の活動を保証するものが あまりにも壁だらけに成ってしまってるので。それを逆に概念ピクニライトでもって、町が無くったって、無縁・公界・楽じゃないけど。仮設みたいな建築が出来ている状況に一回戻して、振り出しに戻って思考してみる。というのが現代の真摯な建築家は大方そうなると思うんだけどね俺は。 

おれだってインタビューしているっていうのは、建築が嫌だからじゃなくって、建築の面白さっていうのを、ズラされちゃって使っている人も所有している人もね。本来建築がもっている、立ち上がった時のワクワクした希望とかね、感動とかね、無くなっちゃっていて

太田:そうですね

佐藤:それで、作る人も使う人も、お互いに建築を殺しているというか、魅力を半減させてて。本来ある建築の面白さや魅力や使い込みかたとか、接し方とか、それから考え方、どうも一杯できすぎちゃって、考えなくても出来ちゃっているから。過剰な状態で、在ることでそれらが無くなっている。在り過ぎるってことは何も無いと同じ様な状況に貶められているわけじゃないですか。建築が無いような状況に貶められているから

太田:そう

佐藤:まじめに建築を考える人は、横ずれしていって。都市を観察したり、都市住民の誇りを再生するようなシビック・プライドとか、ことば悦覧とか言って、その原点に立ち返ろうとする

    (宣伝会議 発行 →)

太田:ぼく建築の事をもの凄く真面目考えていることは凄い大事な事だと思うんですよ。それはその建築をやっているわけですよ。
佐藤:お互いにねはははは
太田:建築について突き詰めて考えるたら当然大事なんですよ。それは職能として大事だし。だけどね、ちょろっとたまに例に出すんだけど。ホルンっていう楽器があって。こう丸いやつ。フォルンっていうのはね、すごく色んな形バージョンがあって  あれは丸くなっているんだけど。その丸くなっている管の長さをどうするかという、ピストンをどういうするかっていう。フォルンにもの凄いバリエーションがあって。何型、何型って一杯ある。その管の回し方もすごく芸術的に回してみたり。すごく論理的に回してみたりとか。そんなフォルンの設計っていうのがあるけど。みんなそれぞれ音の特徴も出て来る

だけど建築がやっている建築をどう作るかというのはどういうホルンにするか?というのにちょっと近くって。それはフォルン奏者としては もの凄く重要な事なんだけど、大事なのはあくまでもどういう音楽をつくるかということで。どういう音をつくって どういう音楽に参加するかっていうことで。音楽を知らなかったら、ホルンの形の事をしゃべっていてもしょうがないわけだ。

佐藤:ふはははははは、それはそうだ

太田:だけど、どういう音楽を奏でるかということを、考えずにどういうフォルンが良いのかっていう話をしていても、まあしょうがない

佐藤:
そうだね
太田:とにかくどういう音楽をつくるかということをもっと。都市って言ったのはそういう事ありますよね。都市ということで何か ICレコーダーを向けられると厳しい

佐藤:緊張しますか
太田:向けられたとたん演じますよね
佐藤なるほど、巧くとれない写真。

太田:どういう音楽かっていう、どうい人生かってことに、
佐藤:そうとう楽しく演奏している、ように見えるけどね
太田:いやいや全然ですわ

佐藤:ぜんぜんですか、
太田:だってピクニックしかしてないんだもん
佐藤ふふふ
太田:フェリーにがね、8・1/2ってあるじゃないですか。あのエンディングでね。「人生は祭りだ、さあ楽しもう」っていうので終わるんですけど。その感覚、佐藤さんだったら分かると思うけど。
佐藤:そうだね、毎日やっているからね、自分祭りをね、インタビューしてね

太田:でもねー人生は祭りみたいなもんなんですよ。でそれはやっぱり、なぜ楽しむものだと思う、死んだ従兄弟のことを考えると。あっという間に38年だったけど。彼の人生あっという間の事

彼は音楽をやっていから。一緒に楽しんだと。彼と一緒に楽しんだ人間も多くいると思う。彼も色んな人間と楽しんで。やっぱり彼が音楽をやり続けたっていうのは僕は羨ましい

佐藤:ふふふふふ
太田:声楽を習うんですよ僕。こんど 
佐藤:ああ そうなんだ
太田:歌をまた始めるんですよ。
佐藤:いいね それは。

太田:なんとなく、なんか僕は彼から学べる事と言ったら音楽をやり続けるっていうことだから。ぼくもやろうかな〜と。
佐藤:そういうサークルが沢山あって、参加出来るような状況が一杯あるわけですね

太田:どうなんですかね。僕 合唱隊やっていたから。昔ね
佐藤:合唱隊はいつ頃やっていたの
太田:小学6年生あたり

   

佐藤:
いつから
太田:小学1年生から。
佐藤:6年間

太田:その後は中高の音楽部
佐藤:音楽部って楽器ですか
太田:打楽器
佐藤:打楽器も色々あるけど、なんでも

太田:もうティンパニーから 鉄琴・木琴、シンバル、トライアングル、パーカッション、ドラム・なんでもやる
佐藤:リズム部門は何でも なるんだ
太田:リズム部は何でもなる
佐藤:原点に戻ったんだ

太田:そうそう。合唱隊のときに友達が、今歌のお兄さんみたいなのをやっていて。
佐藤:NHKか何かで
太田:NHKか何かで。彼は凄く出世頭なんだけど。歌のお兄さんに、歌を習おうかな〜
佐藤:それはいいね〜
太田:メールを出したら。
佐藤:いいよ〜みたいな
太田:いや超ひくーみたいな
佐藤:うはははははは、そうか〜ひくーか

太田:ひくーと言われちゃったんだけど。いや習いたいんだといって、もう一回、習おうかな〜と、何か歌を歌うことが
佐藤:一人で歌うんじゃなくって 合唱をやるっていうこと
太田:いやそれも決めてない。、合唱でもいいんだけど。合唱の方がむずかしいんですよ。仲間がいないと、色んなコンサートに出ないと

佐藤:第九を歌い会とか方々になるじゃないですか
太田:カラオケでね、最近のカラオケはね。オロのアリアとかあるんですよ
佐藤:カラオケでオペラやる?
太田:そう

佐藤:うははははは
太田:誰も寝てはならぬっていうのがあったりする、カラオケ屋に行くと
佐藤:ははははは
太田:誰も寝てはならぬをマスターしたいと思って

佐藤:それはドイツ語ですか
太田:イタリア語です。歌は体をつくらないと駄目なんで。あれは体をどう共鳴させるかっていう話で、体のかたちの話だから。
佐藤:太らなきゃいけない

太田:太った方が有利なんですね
佐藤:男の人はコロラツーレとかいって、ああいう歌い方はないんでしょう コロコロって
太田:それはないですね、でもやっぱりテノールの歌い方、とバスの歌い方違いますし。僕は声高いからたぶんテノールなんですけど。やっぱり色々技術はあると思う。まったく本当にもう、30年振りぐらいの事なので。ちゃんと習ったら。
佐藤:ワクワクしていると
太田:そうそう

佐藤:駱駝もわくわく ワクワクし過ぎじゃない
太田:まあ 人生は祭りですから
佐藤:ふははははは サー楽しもうって感じで いいな〜

太田:だけどあっというまに僕も佐藤さんも死んじゃうわけでしょう
佐藤:そうだね
太田:佐藤さんの方が早く死んじゃうかもしんない
佐藤:そうです

太田:普通に考えれば、だけど僕の従兄弟のように死ぬかだって 分からない。ダイエットで痩せているつもりでも、実は病気かもしれないし
佐藤うはははははは
太田:わかんない訳だから。色々むずかしんだけど、そんなに明るく、歯を食いしばったりして
佐藤:はははははは

太田: ふぃぃ^ 口笛を吹いてる



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   残り 前半部分に続く 

    文字起こし・文責:佐藤敏宏