初春の二時うつ島の旅情かな
初凪の岩より舟に乗れといふ
初富士や崖の鵯どり谺して
初富士や石段下りて稚児ケ淵
羽子板も法の盾かや観世音
初観音紅梅焼のにほひかな
廻ぐる日の色麗かや寝正月
ふだらくの初観音へ川蒸汽