和歌と俳句

万葉集

巻第一

   幸于紀温泉之時額田王作歌
莫囂圓隣之大相七兄爪湯氣吾瀬子之射立爲兼五可新何本

莫囂円隣之大相七兄爪謁気 我が背子が い立たせりけむ厳橿が本
仙覚の万葉集註釈では ゆふ月のあふきてとひし
契沖の万葉代匠記では ゆふ月のおほひなせそ雲
賀茂真淵の万葉考では 紀の国の山越えてゆけ
本居宣長の玉勝間では 竈山の霜きえてゆけ
折口信夫の口譯万葉集では 三栖山の檀弦はけ わがせこが 射部立たすもな 吾か偲ばむ

 << 戻る | 次へ >>