和歌と俳句

万葉集

巻第一

   中皇命往于紀温泉之時御歌

君之歯母吾代毛所知哉磐代乃岡之草根乎去来結手名

君が代も我が代も知るや岩代の岡の草根をいざ結びてな

吾背子波借盧作良須草無者小松下乃草乎刈核

我が背子は仮盧作らす草なくは小松が下の草を刈らさね

吾欲之野嶋波見世追底深伎阿胡根能浦乃珠曾不拾

我が欲りし野島は見せつ底深き阿胡根の浦の玉ぞ拾はぬ

 右検山上憶良大夫類聚歌林曰 天皇御製歌云々

 << 戻る | 次へ >>