和歌と俳句

万葉集

巻第三

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     仙柘枝歌三首

    やまびめつみのえの歌三首

霰零 吉志美我高嶺乎 險跡 草取可奈和 妹手乎取
     右一首或云 吉野人味稲与柘枝仙媛歌也 但見柘枝傳無有此歌

あられふり きしみがたけを さがしみと くさとりかなわ いもがてをとる

此暮 柘之左枝乃 流来者 ?者不打而 不取香聞将有
     右一首

このゆふべ つみのさえだの ながれこば やなはうたずて とらずかもあらむ

古尓 ?打人乃 無有世伐 此間毛有益 柘之枝羽裳
     右一首若宮年魚麻呂作

いにしへに やなうつひとの なかりせば ここにもあらまし つみのえだはも