はるばると 行くも止まるも 老いぬれば また逢ふことを いかがとぞ思ふ
その日ぞと 聞くだにかねて 悲しきに 漕ぎ別れなば 何ここちせむ
忘るなよ ふりぬる我を 津の国の 長柄の橋の 跡を見つつも
限りあれば 我こそこはね 旅衣 たたむ日よりは 身をな離れそ
うれしさを つつみぞかぬる 旅衣 ゆたかにたてる かひもなきかな