中大兄皇子三山の歌 香具山は 畝傍を惜しと 耳成と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も しかにあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき
中大兄皇子香具山と耳成山と闘ひし時立ちて見に来し印南国原
顕季さよなかに みみなし山の 呼子鳥 こたふる人も あらじとぞ思ふ
師時あしひきの 耳成山に なく鹿の つまこひすらし きくひとなしに
節耳なしの山のくちなし樹がくりにさく日のころは過ぎにけらしも
立子耳成と畝傍濃淡霞中