2009年8月2~9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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 満田衛資(みつだ えいすけ)さん編  8月05日pm 8時~ 二条駅傍回転寿司屋さんにて 

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 その03  

満田:もっていこうとは思ってます。
佐藤:治療するみたいなもんだね

満田:でなくってここを壊す
佐藤:ここは壊れますと

満田:ここは壊して、それで地震が過ぎ去った後にそいつを取り外してもう一回付け直す
佐藤:いいじゃないですかそれで 
満田:そいうふうに技術は出来てきているんですよ。実際制震構造の建物って普及しているでまだやれる建築家と僕らのような小 構造事務所とがやるような建物のレベルまで普及してくるかというと。材料とか、そういう技術がクローズな部分が多いですから。なかなか手には入り難い

鉄骨はアンボンドブレースとか、その辺は普通に発注も出来るんで。良くはなって来ているんですけれども。あとは設計法の、そういう。もちろんね,術開発して、特許とって頑張りたいと、そいう人達の努力にも敬意を払わなきゃだめなんですけども。「特許を保持しているのも、時限的というか。3~4年後は開放すればいいじゃないか」ぐらいは思っているんですけど。その辺は色んな人のご意見があると思って。極力そういうのんは使っていくようにしようとは思っているんですけどね。

だから免制震っていう技術でそいう破壊のしかたとか、力の逃がしかたを考えるっていう話ですから、それは積極的にやればいいと思うんですけど。(制震装置)それとデザイっていうのと どこまでキチッと させるかっていうことじゃないんかなと。

佐藤:ということはデザイナーと意匠をやっている人に教育しなければいけませんはね。
満田:そうですね
佐藤:具体的にはやってらっしゃる
満田:「今まで提案したことが無いか」と言うとそうではないんですけれども。何回かもう「お金が」って話になって来るわけです。
佐藤:あああ、お金 コストが高くなるんですか
満田:それは明らかに、特殊な装置が増えますから。

佐藤:(免制震に対する)コストをどういうふうに考えるかということになるわけですね
満田:うんで、我々に仕事が来る段階の問題でもあるんですけども。施主さんにプレゼンテーションをして。仕事をとって、「坪幾らぐらいだったら、持ちますよ」ってコスト感覚があって。で自分たちの「設計料もこんだけで」みたいな。その後で僕らに仕事が来ます。そういうなかで根幹的にお金に関わることもできないだろうし、僕らの設計のやらなきゃいけない度合いも上がるわけで、そういう事していくと。

制震の、振動解析もしなくちゃいけない。手間暇増えますから。そうすると僕ら自身もそいうい事やっている部分に関してはね、普通のやつと同じでいってほしくないし。ん、てことは「あんた設計料上げて欲しいから提案してるんちゃう?か」みたいな言い方もされかねないし。基本的に一番、壁になっているのは金かなっていう気はしますけどね。で、地震被害のとき。地震受けたときにどうなるか。どうなるかもしれない。それって価値の減少具合を減らして、現象度合いを可能性として減らしていますけども新たな価値って産んでないんですよ。

で、そこに関してどこまでお金を投資出来るかって言われたときに、人間では なかなか判断むずかしいと思うんですよ。その辺をどうすれば


(政策として 制震構造は可能か)

佐藤:今の話聞いてて思ったのは。施策的に誘導して補助金にするしかないよね。(制震)免震何とか付いたら、設計料付けて、施工料コスト高くなる分に関しては国が補助しますと。 だって地震来て潰れた時にはゴミにしちゃって(廃棄)コスト掛かるんだったら、ゴミに成らない為に前もって制作として建て物に国がお金を。(建築)私有物という問題もあるし。(地震後補助金出し始めたんで)建物は不動産というぐらいだからさ(私的)所有権の問題発生するけれども、(地震)後 でゴミとしてね廃棄処分するよりは前もって、エコにもなるし、資源も無駄にならないから、そちら(前もって制震に補助金)のほ方が良いんじゃないですか、という政策をつくって、誘導していくしかないじゃないですか。そいうロビー活動しなければいけないね。だからデザイナーが受け取って来るのは、設計者も色々いるから、安く出来るって、デザインカッコイイの出来ます、て仕事をとっているかもしれないけども。制震コストも含めて受注して来る 人居ないわけだ。

満田:一応大手だったら、色々。施主企業さん相手だから。そいう発注者との関係、そうなって来ると、最初から免震ありますって言う、ておかないとなかなか
佐藤:国交省は免震つければ補助金付けるっていう動きは全然無い
満田:いや あるんじゃないですか。僕も

佐藤:ソーラーパネルも一時石油メージャーの圧(だろう)でつぶされたけど(復活)
満田:そうい意味では200年住宅とかやり始めてるんでそっちの方では何かやっているんじゃないかなと気。しますけどた
佐藤:情報がないですけど、200年 住宅 ってかけ声だけんなんじゃないの。構造的にどうこう、免震、制震っていう動きって話は聞かない
満田:だけど、耐久性の話してますから。御免なさい僕不勉強なだけで。そうい事言っては。
佐藤:それは myHPは新聞記事ではないから、信用落ちても良いんです(自分で調べましょう!)
満田:何かあっていいんじゃないかな~と。あるんじゃないかなって想像はしますけど

佐藤:満田さんのジレンマというか、抱えてる問題というのはよくわかりました。とりあえず満田さんの問題提起して。(制震のなんたるかを)伝える人も、それを理解してくれる人も必要で。 それを施策化したらどういう問題があり、制度的な問題もあるだろうし。国会議員も必要でっていう話しは分かるけども。じゃ~いま何をするかと、。とりあえず研究者の段階では合意されているですか建築学会とかJIAとかバラバラじゃないですか

満田:うん。たぶんある瞬間 進と思うんですよ。技術的には
佐藤:結構 楽観的になんだ。大きな建物はタタターって進んでいくでしょうが
 
(免震・制震 格差)

満田:
技術的にはかなり出来上がってるっていうかもう、ドデカイ建物なんか制震つけて当たり前。

僕が思っているのはその、要するに最近でこそちっちゃな構造設計と小さな建築家の事務所がコラボレーションして住宅作ってっていう世界が だいぶ目立つようになって来て。僕らのような若手そういうことが出来る建物が出来るんですけども。そういう処にまだ降りて来てないという。だけであって

佐藤:大きな建物は
満田:出来てて当たり前っていう。
佐藤:圧倒的に数が多い中小規模の建物のレベルに制震が落ちてない
満田:設計者も中小のっていう処にキチッとまだ
佐藤:数としてはそちらが多いんだよね
満田:現実その 泣いている人って。そういう処にキチッとさら~っと入って来てくれると良いんですけども。今どっちかと言うと住宅メーカーとか。我が社には機能が付いてますからっていう他者との区別に躍起になっている部分ありますよね

佐藤:なるほど、そうすると構造的にも、(湯浅誠さん)反貧困じゃないけど。(免震・制震)格差が明らかに生じているってことですね。
満田:と思いますよ。それぞれオリジナルの制震構造持っているですよ。僕も住宅に採用しようかなと、色々調べたんですけど。ダイワが作ったやつも問い合わせして一応一般に販売していくチャンネルは持っているって書いてあったもんですから。それを。結局ね ここにしか権利は出してないとか。そこにやせないといけないとか。オープンな振りはしてらっしゃるんだけども、結局最終的には責任の問題かもしれないですけれども。

じゃーそれを普通に壁量、壁配置みたいな適当に配置して良いかっていうと違うんです。制震装置って入力する地震の速度によって堅さが変わったりしてくるし、結構単純に力で押しましょうじゃなくって。振動解析しなきゃいくけなくてむずかしい。だから、そういう意味ではしかるべき、ちゃんとそれを使い慣れてた設計者が構造設計者とか専属契約している構造設計事務所とかにその構造計算をしてもらって、みたいなカタチになっているから。

逆に建築家が僕らのような事務所とやりたいと思っても、僕らが入れないようになっちゃてる。僕らとやって さらにそういう処に構造設計料払わなければいけないようになっていて。だから技術がオープンに成らないと、使いこめない部分あって。もちろん開発の為に企業として先行投資資金投資してるやつだから、そんなの当たり前やないかという意見もあるはずなんですね。けどもそのまま

佐藤:インターネットの世界と比べると まったく閉鎖的だね
満田:ですよね
佐藤:プログラミング公開して(みんなで作り上げてる社会にあって) 
満田:だからこれはこういうふうに使えば、どんだけの速度入力あると、これだけ変形してエネルギー吸収が期待できるかという、データを公開してくれたら僕らはそれを基に色々出来るんですけど。いや我が社が専属の構造事務所でそれはしてもらいますというような、処でそれは閉じているんですよ
佐藤:それだけ閉鎖的にしているということはもう 完成してるって事ですか

満田:完成しているのか 自信がないのかどっちかよくわからない。
佐藤:地震波だとか言っても、これから起きるであろう、地震波は簡単にわかるはずもネーだろうと思う。
満田:まあ、それはそうなんだろうけども
佐藤:
クローズにする、クローズにして制震装置作っている会社がその専属の構造者を指定しているっていうのは、話聞いてた(今の)部では何でそうしているのかよく分からない。満田さんは今二つね、自信がないのか、完成してるのかどうかって話をされましたけれども。どうなでしょうね、とりあえず僕はどう解釈しておいたらいですか

満田:どうなんですかね、その
佐藤:それによってこうしましょうという提案が出来ない
満田:結局その特許に関わる部分というのを、先行している開発している人いるわけですから、その部分をユーザー側が負担しなきゃいけないのか逆にさっき言ったように政策的に、国の方から流してやってっていうもう一つのやり方だなど思うんですよ
佐藤:建物は私有財産であるっていう概念を変えなきゃいけないでしょう(か) 45:18

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