2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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  魚谷繁礼さん編   8月02日pm5時〜 雨上がり 晴れ 

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 その06 (雑談2) 

 (聞かれる方は鬱陶しい)

佐藤: 当然 記録のなかにそれらの制約は投影されちゃうね。当たり前だよね。俺の能力とか何を聞くとか。

魚谷:意欲とか意志とか

佐藤
:魚谷さんとの相性とか、ここで殴り合いになって、終わってしまうかもしれないし。次の日などにメール来て公開拒否しますという人も居たわけですよ。 それは先が どうなっていくのか分からないし。そんなに聞き取りの全てがハッピーな事で終わらないんだよね。おおきなお世話なんだから、相手の仕事の迷惑を掛けているんだから。

余計な・迷惑な事をやっているんだね。人の話を聞くっていうことは、野次馬的な鬱陶しさを 相手に与えているわけだよね。建築も同じだよね。見たくないのに建ってしまったら、目に入って来ちゃう。在るので見ないで暮らせないじゃない。建築家の意図が露出してまうじゃない、見たくないよね。 同じで迷惑 掛けるというか。人畜有害なんだよね。人間の存在と行為には 綺麗事ではない。

俺が魚谷さんの事務所の椅子に座ることで、ここに座れるはずの人の可能性を奪っているわけだから。しょうがないんだね、生きているってことは。だから活動する。矛盾を抱えながらも それを知りやる。そんなことですけど。いいでしょうか


魚谷:はい。ありがとうございます。
佐藤:俺の話になってしまましたが
魚谷:よく分かりました。興味は人に興味があるっていうことですか、よく分かりました。
佐藤:あと使われる言葉とか、その方が暮らしている環境とか、反応の仕方とか返ってきかたとか。同じ話をしてい こうだろうと思っていても、展開が人によって違ってしまう。今日のような展開は一度も無いので。全部違う。個性がみんな違うっていうことだろうね。

魚谷:あってほしいですね、ふふふふ
佐藤:あったら面白いけどさ〜。みんな個性が有りすぎるから、そうならないんだ。個性無いと思い込んでいる人が多いけど、実は個性たっぷりだ、会ってみて思うことだね。同じ話の展開になった人が一人も居ない。演劇のようにまったく同じ台詞と構成で進展していくようなインタビュー記録が出来れば、面白いんだけど。同じ台本で演劇しても 生な人間が演ずると 内容が違っちゃう。同じ個性なんてなぞれないようなんだね。俺も同じないようを話せない。京都で何人もの人に会うけど

魚谷:撲だってたぶん佐藤さんが来てははは
佐藤:出会いを重ね聞き取り記録することによって、残っているものと、忘れちゃうものと両方ある。 記録 出来ると思うんですよ。ずーっと残り続けるものが、魚谷さんの中に変わらないものが在るはず だから

魚谷:そういうものを重ねていかんとという話ですよね、だからあんまり僕は、今日はとくにあれなんですけど。 基本的にメディアとか、インタビューとかあんまり好きじゃないんですね。たぶん それは結局、そういう処があるかもしれない。 要は嘘じゃないですか。だから厳密に、それを全部きちっと焦点当てても無理な話じゃないですか。

佐藤:おれは元・建築家だから 建築の専門メディアの人々とも違うと思う。メディアの人々は今、アクチャルな問題しか興味無いわけで、その視点で メディアは機能するんですよ。それがってとこもある。魚谷さんが将来どうなるのかなってことはメディアの興味の対象ではない。メデアは今のことしか扱わないんだ。 だから長い時間の 記録とか持続した記録を期待すべきではない。

今回の聞き取りは 俺・個人の活動だから。俺の興味の有る範囲での。この十数年で、パーソナル聞き取り活動 の報告はWEBで出来るようになったので。

魚谷:重ねていくっていうのは凄い、そうかもしれないですね。それが無かって 一回で、くそまじめにちゃんとしようと思ったら、なかなか喋れないですよね。聞かれて応えようと思っても。

佐藤
:建築家は話術士ではないから、出来ないよね。魚谷さんに一目会って全て分かる なんて出来ない。傍で聞いてる夫婦や家族だって「あんたってそういう人だったのね?!」っ話は一杯あったように、他者は分かり合えないもんですよね。

魚谷その方が面白いですけどね、分かり合えない
佐藤:分かり合えないという前提で活動している、毎日も来て記録すればいいんだけど。鬱陶しいじゃないですか。毎日こられたらさ〜
魚谷それはそうです 

佐藤:5年ぐらいの間隔がいいかな、ちょっと長いかな〜と。20年間やれば、変わる。社会も人も変わる。 1945年敗戦、1965東京オリンピックあり、20年間で変わっちゃった。85年はプラザ合意、2005年は小泉改革の悲劇が始まり固定した。 20年で世代も変わっちゃうし。世代の結果がある程度出るから対案も出る。俺が生きているかどうかは分からないけどね

魚谷:そうですね
佐藤:空約束なんだけど
魚谷:うん
佐藤:出来たら そうしたいと。あとは地元の言葉で記録したい
魚谷:僕 京都弁ちがいますけどねふふふふ

佐藤:地域によって言葉が違う 話し方が違うので。地域的な個性も出る。記録があれば比べる事ができるじゃないかと。やっと個人の ささやかな行為で、お金もあんまり掛からず、出来るようになったと。IT革命でね
魚谷うん

佐藤:そんなに やるに決まってるじゃないですか。と俺は思うので活動する。今の段階は 自分の情報を発信することに溢れ、他者への興味を示して聞き取り記録するっていうサイトは少ないかもしれない。個人サイトが消えて印刷媒体が残るかもしれないし、分からない

魚谷:印刷したらいいんじゃないですか、プリントアウトしてホッチキスで綴じればふふふふ
佐藤:ぐーぐる帝国が情報を管理していう、ぐーぐる八部っていう言葉もあるようだし。民間会社だからね、彼らは気に入らないと 検索しても出てこないようフィルターを掛けることができるんだよね。 ふふふふっふ

魚谷:うおが出てこないです。ふふふふふふふ 魚やったら出て来るんですよね。
佐藤:魚谷さんはうすでにIT八部・PC八部されているだな
魚谷:かまいませんけどね

佐藤:かまわないけど、操作出来る ぐーぐるルがとまればヤフーがあるさ
魚谷:一緒ですけどね ふふふふふふふ
佐藤:検索エンジンって 脳天気に喜ぶようなものでもないんだね
魚谷:そうですね

佐藤:この10年でネット環境は激しく変わっている、まだまだ激変あるんでしょう
魚谷:うん
佐藤:今は印刷媒体が一番 日持ちがするってことは分かっている。文字起こししたやつを印刷して、県立図書館に寄贈しておけば、県立図書館で読めるようにすることも出来るんだよね。 一部だけ仕立て作って寄贈する。去年から始まったのでまだ考えてない。活字媒体にすると編集作業が出ているんだよね。今の状況は聞いたままを文字にしておくだけだからね。誤字脱字ままで読みにくいし、読み応えないかもしれない。

魚谷:デスカッションは難しいですよね
佐藤:コミュニケーションが成り立たないていう面白さで。デスカッションはあるんじゃないのかな。それはいいとして。今年2年目なので じゃーどうすると言われても、そこまでは考えてないし。編集っていう 課題が残ってるので。魚谷さんとの話を編集するもは これを3回ぐらいやってね。 まとめようというときに編集っていう問題を持ちだした方がいいんじゃないかと俺は思っているんですよ。

魚谷:そうですね
佐藤:あとは魚谷さんが自分で他の所で話してたものと、この記録を合成して、本として出すということはありだと思う。 魚谷さんの感情が採取出来ていればいい。
魚谷:ふふふふ 。それが家にこられてもなんでもいいですけど、それが一番迷惑な話ですねふふふっふ
佐藤:残ってしまう。迷惑であり危険であるけど、聞きに来て残すぞ!と言っているんだから、言い逃れは出来ない。前メールで忠告してある、そのまま公開するって。ICレコーダを見せて音を採取しているので、危険ですよ ふふふふ 文句がある人は 原稿を書いて渡して、インタビューに応じない方法もある。

自分で気に入った記録は作るのであれば、原稿を書いて渡せばいい。インタビューを受けて、俺が言ったそのまま載ってないと 言ってはいけない 。読みやすく、伝わるように加工して書いてあるんだから

魚谷:取材ってそんなもんですからね。だからべつにか、まわない 。毎日違うので。

佐藤:今は 町とか建築とか、アートに興味がある人だけの聞き取りだから。他の世界の人人にインタビューしているわけじゃないので。 どこかで似たような感情が共有出来るものがあると思うんだよね。  雑談は終わろうか

魚谷:はい

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