2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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  魚谷繁礼さん編   8月02日pm5時〜 雨上がり 晴れ 

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 その08  

魚谷:当然 後ろに空地を作って
佐藤:前面道路は
魚谷:4m、でここの処に隣の家の背割り線があって、それに絡む形で。

こちは隣の家がここまで在って。なんでこういう形にしたか。さっきもを作るってことが一つと。 京都の今の新しいモデルを作るコンペやったんですけど。

敷地が町はずれやったんですね。ここら辺が町中なんですよ。ここってグリットじゃないんですね。でもまあここに相応しい住宅を造るっていうこともありうるんですけど。一応、こっちも持っていてもいいような汎用性のあるモデルをここに作るということで。

佐藤:なるほど、はい

魚谷:というのが一つと。二つ目はスケルトン メーンにして、フリキシビリティーを住宅に与える。これが12×45pの集成材の壁柱なんですね。それに、外装とか内装とか断熱とか全部兼ねさせて並べてるんですね。

で例えば将来的に子供の数が増えたり減ったりしたときに、吹き抜けに床を増やしたりとか、あるいは床を減らす事が簡単に出来るようにしてるのと。あと もっと先に家族の数が減ったときに、こっち側を壊してしまって、で分筆して人に売れるようになっているんですね。そんとき普通やったら ここの壁って、内装材 剥がして断熱材入れて 外装材貼ったりしないといけないじゃないですか。

でもこれ木の打ち放しみたいなもんなんで、こっちを取っ払ってお仕舞に出来るようになっている。でここで切って売って。同じようなものを建てると。

佐藤:これは敷地を二つに分割しているっていうことが
魚谷:将来的には出来る。同じものをこっちに建てられるようにですね、将来的に。要はさっきの、間口が広かったんですね。でこれを 作れたらいいなと思ってまして。

町中に比べて間口が広くって奥行きが短かったんですよ。なんで、2軒コンペで提案するっちゅうものあり得るんですけど。要項が一軒にしてくれって話があったんで。とりあえず一軒で提案して、将来的に2軒になりやすいように仕込んでおく。

佐藤:基本モデルとか
魚谷:模型ですか
佐藤:あった方がいいよね。

魚谷:模型は (事務所内を探す魚谷)
佐藤:これはパカット割れないの 
魚谷:ふふふふ
佐藤:これを強調しなければいけないから 、作ってください僕のために
魚谷:いやです 共にふへへえへへへへふふっふ

佐藤:これが命なんですよ、真ん中の木打ち放しのような壁を見せないと、命にならないじゃないですか。従来の建築模型の作り方ですよね、模型の作りは
魚谷:はい
佐藤:また俺が注文付けちゃったよ

共にふふふっふふふ

佐藤:注文付けるならインタビューに来るなみたいな ガヤガヤ  ICレコーダを持たず移動して話し始めるしばらく音無

佐藤:何階建てなの
魚谷3階建て
佐藤:これは北側だよね。
魚谷:東側ですね

佐藤:東側のブロックが将来、他者が入って来ても使いこめるようになっていて。具体的にはこっちが、西側の方をキチンと作って

魚谷:西側の方で、壁量ガンガンとっているんですけど、東側は壁量全く無しで
佐藤:ということはこれが基準になっちゃうわけね、
魚谷:そうです。
佐藤:3.6mぐらいのものを町にぽlこぽこ建てていって、

魚谷:これは3.27ですけど。たまたまかどうか分からないですけど、京都の平均的なモジュールなですよ。3.27。マンションとかでもワンルームマンションやったら3.2だいたい。
佐藤:押し入れに布団いれるときに厳しいね、
魚谷:うん。
佐藤:布団1枚しかはいらない。そういう詰まらない話はやめよう。

魚谷:布団って ああああ
佐藤:幅1mぐらいあるからね
魚谷:こうですね、ふふっふ

佐藤:
それで、2階は 
魚谷:2階はこうですね。本当はこれを全部やりたかったんですよ。そうするとこれが壁柱なんで、梁がこっち方向の無いじゃないですか。どこにでも 架かられるんですね。そうすると本当に増改築が自由ですよね。本来の木造やったら、柱と柱と柱があって。そこに梁架かっていて。高さも位置も

佐藤:こっち方向もやればいいじゃない
魚谷:申請通らない
佐藤:申請通らないってどういう意味
魚谷:許容応力度計算で、出したんですよ。で 今後の課題で。

 コンセプト 

佐藤:
魚谷さんのコアなコンセプトは
魚谷:僕の思ったことは作れたんですよ。京都木材とか伝統産業とかいうのはコンペの要項の中でそういうのも考えてくれって話

佐藤:スケルトンにしても自由に改修出来るという、コンセプトは誰が出したの

魚谷:それは僕で
す。それはそもそもは、こういうのが佳いと思っていたんですよ。しかも敷地が町中ではなくって、間口が広くって奥行きが短かったんですね。じゃー何か将来的にこうなれば いいかっていうとこからスタートして。でもまあコンセプト的には、フレキシビリティーがあるはずで。

佐藤:それは大人の政治的な判断で、真ん中の集成材だけを、残して不完全であるけども 実現させたということだよね
魚谷:まあゼロじゃないと。一歩後退っていう

佐藤
:それは政治的な判断だから 問題ではないと思うんだけど。

魚谷:えとね、分かんない。
佐藤:それは、 ちょっと聞いただけで分かっちゃうじゃない。 あとは魚谷さんの冊子を作る時に、そこをどこまで盛り込んで行くかという。魚谷さんの考え方だよね。ここの壁柱みたいな 木造打ち放し壁柱みたいなものは、コンセプト下げて。前後ろのパプリックな表情と 後ろのインテメートなパブリックで押していこうと

魚谷:元々は前 後ろなんですけどね。でもこれも面白いと思うんですよ
佐藤:両方出来るじゃない これなら

魚谷:
これから 出来るんですよ。この先の話ですよね
佐藤:そうそう 30:10

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