奉納の和歌と留守なる神の和歌
茶の花や枝組合へる葉に深く
この落葉氷室の神の踏みたまふ
枯るるもの女郎花とはまことかや
あやまたず沈む冬至の日を見たり
よき言葉聴きし如くに冬薔薇
焚火して焚火恋しき面持ちに
心消し心灯して冬籠
着ぶくれしわが生涯に到り着く