2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

  魚谷繁礼 門藤芳樹 山本麻子   岩崎泰  柳沢究 森田一弥 浅見俊幸 満田衛資 川勝真一 岡田栄造 
  榊原充大 山崎泰寛 牧野研造  俺クチャー    観客感想 

   番外編  名古屋 小林聖明  東京 太田浩史 松島潤平 

      門藤芳樹さん編   8月03日am10時〜 快晴 

 その 01 02 03 04   05 06 07 08 

 その05  

佐藤:意匠・デザイナーの人とお付き合いしていると思うんですけども。建築家と言われている人達で門藤好みの建築家が具体的に名前などあったら、教えてもらえますか。

門藤:う〜ん。
佐藤:有名な建築家でもいいですし、さっきの佐内さんのような話でもいいですけど
門藤:いまちょうど設計をもらっている、Yさんと言う人が居て。
佐藤:どう表記するんですか、でもこれはオープンに出来ないか、相手がいるから
門藤:わかんないですね
佐藤:これはデータには採っておくと
門藤:はいはい
佐藤:話てください。
門藤:はい。Yさんていう方がいて、普通のYに下です 
佐藤:それは木造ですか 木造も計算されているわけですね。健康的なんですか。

門藤:プランがけっこうビックリしたんですけど、自邸を建てている。斜面に平屋で 木造になって。一階鉄骨で人工地盤みたいなん作って。こう杭で足、っていうか凄い高い位置になって。木が生えている側面にいきなり出て来るみたいな感じで。プランも寝室とかリビングとかは 一応区画出来るんですけども。キッチンとかリビングに当たる部分はずーっと外なんですよ。ずーっと通気のよい リビングで、夏は本当に暑いだろうし、冬は寒いだろうし。そういうのを感じながら生きていくっていうの。

佐藤:外のような状態で暮らしているということだね
門藤:そうです。適度にプライバシーは確保されている
佐藤:屋根はあるんですしう?
門藤:屋根はある
佐藤:テント張って暮らす、そこまではいかないのね。屋根はあるけど外壁がないと
     (右 門藤さん撮影チベット
門藤:外壁が無く そこはになっているという
佐藤:猿や野生動物の近づいた状態で

門藤:お風呂は入っていると が飛んでくるみたいな、なかなか、そういう。
佐藤:Nでそういう森に囲まれた所に建てられている。そこで暮らしているわけね。それはチベットの旅行が尾を引いている感じしますね
門藤:ふふふ 分からない。そうかな〜

佐藤:京都では ありえないじゃないですか。東山あたりでは建てられない
門藤:東山にも建てれると思いますけど
佐藤:どうなんでしょうね、樹上生活者のような生活スタイルは受け入れるか? 都市部ではなかか問題になりそうな気がしますが。

門藤:凄く 敷地限られますよね
佐藤:都市生活から離れないと、斜面
門藤:Nの中心から車で10分15分ぐらい。鉄骨平組に木造平屋。
佐藤:脚部と土間は鉄骨で作って、本体は木の混構造で、足というか人工地盤をつくた
門藤:はいはい人工地盤。下はあんまり関係ないですけど
佐藤:工事費節約のために壁がない とかではなく
門藤:そういう外で暮らすたくましさみたいなのに、ちょっとビックリしましたけどね。
佐藤:実際そうして暮らしているんですか
門藤:暮らしている

佐藤:へえ〜。独身の人ですか
門藤:独身ですね。
佐藤:そうかそうか 仙人みたいだ
門藤:わかんない、三味線とか やっている
佐藤:求道者って感じがしますね。そういう生活が出来るっていうことは、家族が居たりすると むずかしそうだな〜って気がする。極めて特異な解に反応しているわけですね。都市生活者じゃないだろうし。
門藤:ぱっと見普通ですよ

佐藤:作られている状況は
門藤:状況はね


佐藤:じゃー都市の中で面白いことをやっている建築家を紹介していください
門藤:じゃ藤森さんかなじゃ〜
佐藤:藤森さんって、所属が分からないけど、野生なのか人工なのか上手な境界状にスポット立って、韮ハウスとかタンポポハウスとか銘々して

門藤:構造とか特に興味がなくって、目に触れる部分、知覚する部分だけは自分たちでやりきると。
佐藤:あれは何なでしょうか?不思議ですね、そういう仕掛けをしていると
門藤:不思議ですね〜

佐藤:立木に立っている 茶室
門藤:うん 揺れるやつ
佐藤:昆虫の家だよね、そうやって遊んでいると。好いとは思わないね、特殊解じゃないですか。表現の部分では面白いと思うんだけども、そういう事じゃなくって、建築を職能とするなら 人と関わる部分で解決しなければいけないことが一杯あると思うんうんだよね。ひっそり個人で 好きにヤンなさいの部分では好ましいけど

門藤:どっかで自分の中で求めている部分がある
のかも知んないけど、何年か前に東京でアートで蜂の巣 美術館の中に作って、アクリルになっているから。女王蜂が居て働き蜂が居て、全部分かって。パイプ伝って外へ出るんですよ、町の中へ。それで蜜吸って帰って来て、また蜜をやってっていうのを観れるアートというのがあって。都市の中にそうやって昆虫が住むのって凄くいいな〜と思って。そういうのを求めているんだと思う
    (右 門藤さんチベット)

佐藤:
ここは裏の鴨川が流れているじゃないですか、汚いか?
門藤:きったないですよね。虫とかそんなに居ないですから
佐藤:川は流れているけど蚊も居ないんだ
門藤:蚊あんまりいないですね〜、今年あんま蚊少ないですよ
佐藤:薬品が流れているのかな〜、水じゃないのかな〜

門藤:どうなでんでしょうかね〜、定期的に雨がふって全部流しているのかもしれないですけど、雨ふると凄い増えますからね水かさが。

佐藤:蚊っていうのはちょっと水があれば発生しちゃうから、それも違うと思うよね。大水の川が蚊を流す ないんじゃない。害虫と呼ばれているものも生きられない物が流れている
門藤:あはははは

 チベット写真データをいただく 

佐藤:蚊が居ないって! 不思議だな〜。 チベットの写真か 何か。今写真ほとんどないので、文字だけになちゃうから、何か写真ください。
門藤:チベット 何か、ああ有るな〜デジカメがあります
佐藤:写真データ いただければ

門藤:ああいいですよ
佐藤:チベット旅行してきた時の写真でしょうから。写真家の話、好きな音楽のCDを並べて写真をとらせてください。
       
門藤:スティーブ・ライヒ
佐藤:スティーブライヒってアメリカ人ですか
門藤:何人だろう。ドイツ人じゃないのかな、ライヒ。
佐藤:スティーブですよ
門藤:あそうか
佐藤:混血人かな。どんな音楽なんですか。聞きながら進めましょう
門藤:ああいいですよ。

佐藤:今填って聞いている
門藤:昔からです
佐藤:じゃ聞きながら
門藤:はい はい
佐藤:スティーブライヒをはじめて知るので
門藤:ふふふふ

佐藤:それから 写真集、これが写真集なのだというやつを ここからライヒ音楽が鳴りはじめる これは電子音楽ではないですか
門藤:そうですね。

佐藤:スティーブライヒさんのレコードにはどこで出会ったんですか
門藤:大学の製図室で
佐藤:もうちょっと大きくかけませんか
門藤:はいはい

佐藤:演奏も自作自演
門藤:作曲で 自分もやっている
佐藤:声 出して歌っているね
門藤:はい
佐藤:肉声 入ってますね
門藤:はいってます はい

佐藤:歌 歌っているじゅないですか
門藤:歌、Aメロ Bメロ さびとか無い
佐藤:そういうのは ないと
門藤:反復です

佐藤:スティーブ・ライヒさんの音楽を聞きながら話をつづけましょう。 この写真集は、日本人ですか
門藤:そうですね。
佐藤:日本の松林を?、
門藤:モンサンビクトアールというセザンヌの 最晩年山を描いていた

(右 セザンヌ画集より)

佐藤:ああ 知っている
門藤:その山に行ったという
佐藤:鈴木
門藤:りさく 理科に理に策略の策

佐藤:鈴木理策さんと。何歳ぐらいの人ですか。 英語版じゃないですかモン・セイント・ビクトワール
門藤:63年かな
佐藤:1963年生まれ
門藤:はい
佐藤:47才ぐらいだ セザンヌの構図では撮ってないで、デティルを虫の目で撮っていると
門藤:経過ですよね、どんどん近づいている 経過とか。ディテールが
佐藤:これが表紙だ。これは写真家の写真だわ

門藤:ふふふふふっふふ
佐藤:表現 写真だよね
門藤:はいはいはい

佐藤:
場所がどこだか分からないのがいいですね
門藤:うんうん

佐藤:具体的な場所に立っている具体的な樹木なのに、普遍化しようという意欲があるじゃないですか。 この当たりは日本の樹木と変わらないような撮り方している。これはちょっと構図決めすぎてるな〜
門藤:ふふふふ

佐藤:リアリズム写真でもないし、強さを脱したいという、外れてもうちょっとゆるいけど 写真の強い表現っというか
門藤:ふんふん

佐藤:そういう心情で撮っているような感じがする 15:16

 その06へ