私の海外旅行は、１９８８年の台湾に始まった。趣味の昆虫採集旅行の延長です。海外旅行は、学生時代には全く考えていなかったことですが、社会人となり沖縄へ度々旅行するようになり、そしてその先を見たくなってきました。

　海外旅行に行くに当たって、私には、一つ大きな問題が横たわっていました。それは、日本語以外の言葉が分からないということです。英語でさえも、中学生以下でしょう。でも、その不安よりも海外の昆虫を見てみたい、歩いてみたいという願望の方が優ってきたので、また外国人と云っても、”同じ人間同士、まあ何とかなるさ”という楽観主義の性格もあって、まずは近場の台湾から旅行を始めてみました。最初は、度胸を身につけるための旅でしたが、それもある程度身に付くと、東南アジアから中南米、アフリカへと広がっていきました。もう言葉は、旅行の妨げになりませんが、言葉を知らないと云うことは、相手との意志疎通が上手く取れませんし、一歩踏み込んだ話し合いもできません。非常に残念なことです。しかし、私の場合は、自然が相手ですから、それを差し引いても十分満足できる旅をしています。

　本章では、私の経験してきたことを旅行術として、および各国の情報としてまとめてみました。市販のガイドブックと共に、活用して戴ければ幸いです。

　海外へ、一人で旅をしてみたい、少人数で旅をしてみたいが、やはり不安で決心がまだ付かないという人、また言葉に自身がない、全く自身がないという人がこれを読むことによりチャレンジしてみようという気になれば嬉しい限りです。

　旅での注意

　外国語が苦手な人のための旅行術

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