2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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 岡田栄造さん編   8月06日 pm1時〜 曇りのち小雨 

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 その04  

岡田:手伝いに。
佐藤:論文書きながらっていうことですか

岡田:最初は自分がデザインしてた、学生時代にデザインした家具をイデーに送って。商品化してもらえないかな〜と思ったです。そしたら呼んでくれて。で、まあ面白いし。
佐藤:机椅子の成り立ちとか研究しちゃったしね
岡田勉強の邪魔にならない範囲で来なさいと言われて。社長が。それで通っていたんですよ。で、博士論文書けた後も1年間は行っていたんです。イデーに。
佐藤:イデーってどうい文字を書くんですか、ほとんど知らないので何かに書いてください。

岡田:IDEE
佐藤:日本の会社なんですか
岡田:え。黒崎輝男さんていう 凄く
佐藤:ろさきてるおさんてどうい文字ですか。社長さん

岡田:この人が創業で今は違いますけど。今無印の子会社ですけどIDEEは。輝男、男だっけかな〜。男かもしれない。(メモ用紙に書く)

佐藤:
出来た家具があるんですか、先生がデザインして
岡田:出来なかったんです、それは。私が持っていった家具が。
佐藤:デザインは、デザイン画

岡田:これなんですよ。これ模型なんですけど。子供用の感じでこういう40pぐらいの。それで椅子2つとテーブルが出て来る

佐藤:
ふふふふふ
岡田:なんですよ。パズルになっている。
佐藤:おもろいじゃないですか。何で出来なかったの
岡田:それで、

佐藤:これは正式にはどう並ぶんですか、これが椅子で。椅子2つテーブルと。ちょっと写真撮ろう。
岡田:これ出るか〜
佐藤:それは(HPに)出ますよ
岡田:

佐藤:へえー。素材は木で作ろうという話ですか。
岡田:いや素材はねあんまり、大学時代には合板で作ったんですけど、実物大を。それなりには気に入って貰えたはずなんですけど。商品化にならなかったんです。
佐藤:それは何が原因ですか

岡田:それは私が駄目だったですよ。
佐藤:私が駄目だって言ってても分からないですよ
岡田:あの〜だいたいIDEEに行って見ていると、相当しつこいんですよ デザイナーって
佐藤:ああ自分のデザインを
岡田:「やってくれ。やってくれ」って。「あれどうなったこうなった」と
佐藤:泣き落とすわけだ
岡田:ドンドン言う。私そういう性格じゃまったくないんで
佐藤:はあはあ

岡田:何やるにもまあ、よかったら作ってくれと。ぐらいしか言わないわけですよ。そんな奴のものは作りません
佐藤:ということは、デザイナーのしつこさが
岡田デザイナーの素質が無いっていうことですね
佐藤:あ、そうなんだ。日本での話じゃないの。それは

岡田:いや!
佐藤:世界中そうなの
岡田:世界中そうです。別にインハウスで企業内にいれば別ですよ、それはそれで。フリーで何かやろうとしたら、やっぱりそこには。

佐藤:これもう一回どういうふうに組み合わさっていたか分からなくなった
岡田:むずかしいんですよ意外に
佐藤:むずかしいですよ。(元に戻すのが)元に戻らないもん。これがテーブルですね。外すときは。これでいいんですか。ああむずかしいよね〜
岡田:むずかしいですよ。

佐藤:よく考えましたね〜。
岡田:うん
佐藤:設計やっている 僕でもわからん
岡田:これ大学3年生のときの作品なんですよ
佐藤:はあはあ。

岡田:それで
佐藤:出来なかった
岡田:まああかんな〜と。自分でもやっぱり。これはアカンナーと思って
佐藤:ふふふふ
岡田:あとまあIDEEではWEBサイト作ったりするんですけど

佐藤:岡田さんがIDEEのね
岡田:ームページ作ったり。社内向けのコミュニケーション計れるようなWEBサイトとか。作ってたんです。その当時デザインネット(サイトへ)やっていたんで。それで。そしたら、まあまあ。けっこうデザインの事詳しいから。だからそしたら黒崎さんが、「デザイナーじゃなくってプロデューサーみたいな事したら〜」みたいなことを言ってくれてて。
佐藤:えいえい。

岡田:ああそうか〜そういうのもいいな〜と思って。やり始めて。
佐藤:ぼくまた戻せないふへえっへへへ
岡田:IDEE1年、計2年行ったんですけど。

佐藤;これギッシリ木で詰まっちゃうのね
岡田:今はね。これは模型ですからもっと素材は違うもの、ウレタンでもあり。

佐藤:
それは今になっての話でしょう、デザイナイーの押しがないというのは
岡田:いやいや。

佐藤:しつこく行かないの
岡田:やっぱり駄目なんですよ、そういう気質ですわ、そういうのは。はい。
佐藤:分かっているけどやらないと。
岡田:やれないんですよやっぱり。遠慮がちな人間で
佐藤:ふふふふっふそうか〜、俺デザイナー見ると、こいつは押しが強くってズーズーしいやつなんだと、厚かましい奴だと思っていればいいわけですね

岡田
佐藤:逆に言うと
岡田それだけ自分が作っているのもに確信があるんですよ
佐藤:そうかそうか。なるほど。それでプロデューサーみたいな、マネージャみたいな
岡田:それでまあ、IDEEでもコンペとかデザイコンペの運営とかにも携わったりして。デザインの周辺みたいな事やっていたんですね。でまあ雑誌に書くのはけっこうずーっとやっていたんで。そういう事もあるし。みたいな中で

佐藤:実際はデザインは大学3年生のときにやっていて、出来てたわけですね。今でもこういうものをデザインしている大学生は居るわけだ。そうすると。
岡田:まあ居るでしょう
佐藤:そうなんだ。

岡田:こんとき、正方形という課題だったんですよね〜
佐藤:円と正方形、それでこれを作った。円はどこにあるんですか
岡田:円は無いんですけど、正方形を選んで
佐藤:っちか選んでやれと
岡田:最初は円のデザインの正方形のデザイン集めて。集めて資料作ってそのうえで自分で、円か正方形か発想してなにかやりなさいと。
佐藤:なるほどね。正方形選んで

岡田:パズルだと
佐藤:正方形からなんでいきなりパズルになるんですかうふふふふ
岡田:なんだろうな〜 色々書いてましたけどね。
佐藤ちゅっと行ったり来たりしてしまいましたけども。それじゃマネージメン



 (京都工芸繊維大学へ)

岡田:そうそう、それで丁度 IDEEでもう、大学院出て1年終わろうかっていう頃に。千葉大の恩師の青木先生から電話が掛かって来て「京都工芸繊維大学が助手を募集しているみたいだから
佐藤:助手ですか
岡田:受けてみないですか」っていわれて「ああ、じゃあ受けます」って。応募して。それでここに決まったんです。

佐藤:競争率が激しかったんじゃないんですか
岡田:いや
佐藤(古山正雄)副学長エースだっていってましたよ
岡田:いやいや、っていうのは。これもデザインの世界って博士があんまり居ないんですよ
佐藤:ああ
岡田:学位を持っている人は。

佐藤:作るの好きだろうからね〜 みんな
岡田:デザインの実務教育をやらなきゃいけないってことは実務経験も必要なわけです。デザイナーとしての。そのうえで博士も条件に付けないと今の時代は結構先生としては採りにくいみたいな雰囲気はあるんですよ。それ条件に入れてるとなかなかそれに当てはまる人が居ないんですよね。

佐藤:そうすると建装部で無駄飯喰ってなかったということだね
岡田:そう
佐藤:そこでしか してないんだもんね、いわれてみれば
岡田:そう。実務経験とは呼べないかもしれない
佐藤:ね、あと博士過程のときに家具屋(IDEE)さんにデザインを送りつけて。
岡田;そうですね

佐藤;それも実務経験です
岡田:そうですね、ウエブサイト作ったりっていうのもね。そうだと思うんですが。
佐藤:助手やられて何年で、

岡田:えーとね
佐藤:名刺くださいこないだも頂いたけどここに貼っておきます
岡田:32才でここに来たんですよね
佐藤:32才っていうことは何年だ
岡田: 2002年の5月からここに。それで、35才の時に。2005年かな〜。助教授になった。
佐藤:2005年ですか。3年間助手やられて。その当たりということで
岡田:なって

佐藤:想像してない展開ですね
岡田:人生としてですか
佐藤:
岡田:そうですね。でも何か博士課程に行った時点で。そういう方向性もあるなというか。そういう方向性も、博士課程に行くときに何か「将来大学で教えたりっていう気はないの?」って言われて。「ああ悪くないですね」って言ったら「じゃー博士いきなよ」って言われて。

佐藤:
ふふっふふっふ
岡田:(博士号を)とって、いつかそいうことには
佐藤:成り行きまかせみたいな なるほど
岡田:もあったです。で京都だし、京都は人生一回ぐらい住んでもいいな〜と思って。それぐらい軽い気持ちで

佐藤:いいね〜そのいい加減さがね
岡田:すぐ東京に戻ろうかって 来たんで
佐藤:直ぐ戻ってないじゃないですかもうね

岡田:それが填っちゃって京都に
佐藤:京都はなにに填ったですか
岡田:京都は本当に素晴らしいんですよ
佐藤:ふふふふっふ
岡田:住み心地が好くって

佐藤:それでは小学生と一緒じゃないですか
岡田:そう。食べ物は美味しいし。町も自然も佳い。奥さんがまた気に入っちゃって

佐藤:
奥さんは京都じゃないんだ、どこで結婚してたんですか
岡田:奥さんは西部百貨店にいたときに 合コンで知り合ったんで
佐藤:はあはあ、西武百貨店の人ではないの

岡田:日本女子大の大学生だった
佐藤:合コンで知り合ってね
岡田:合コン、サラリーマンと女子大生の合コンだったです。それで知り合ってずーっと私が会社辞めるっていうのも呆れながら、ふへへへへへふふっふ 付き合っていて。実は就職して東京で働いたです

佐藤:
千葉大に行っているときはもう結婚してたんですか
岡田:博士とれて結婚したんです
佐藤:そうかそれまで禁止だった
岡田:博士とれたら結婚 ふふふふ
佐藤:いいね〜え!結婚したいから一生懸書いたっていう裏話は〜

     ガヤガヤガアヤヤ

岡田:だからじゃないですよ
佐藤そうだな〜ははあはははは
岡田:それは別ですよ 。でもとったらするよな当然みたいな感じで。それまで我慢して付き合ってくれたし〜
佐藤:そうだよね

岡田:それで結婚して。1年間千葉に居て、それで決まったんで私が1年間だけ単身赴任して。
佐藤:ときどき来てたらやっぱり良いわみたいな感じで ふふっふふ
岡田奥さんも京都に来て、住み始めたら奥さんも結構京都大好きになっちゃって〜。
佐藤:ふんふん
岡田:もう今や私が東京に移ろうなんて言うもんなら、だったらちょっと怒るんじゃないかと
佐藤:もう人間関係が出来ちゃって

岡田:人間関係ね子ども
佐藤;お子さんいらっしゃるんですか
岡田:子ども
佐藤:学校関係でね
岡田:今 幼稚園なんですけども
佐藤:面白くなりますもんね〜
岡田:繋がりがドンドン来てくれるし

佐藤:京都弁でしゃべっているんじゃないんですか もう
岡田:あやしい京都弁ですよ。私も含めて
佐藤:やっぱり感染、京都色に染まるよね
岡田:そまりたいな〜みたいな
佐藤:そうだよね、親密さが違いますものね〜やっぱりね。

岡田:そうですね。
佐藤:しゃべっていてね
岡田:しゃべっていると何か冷たい事言っているような気になっちゃうんです
佐藤:不思議ですよね あれは。そうか〜。これは京都から出られないね

岡田:いやいや分からないですよ
佐藤:勝手に一人で行きなさいって言われちゃうよ
岡田:勝手に一人で行って、自宅は京都みたいな

佐藤:岡田先生はとりあえず京都  好いですよって。僕も好いと思いますけど色々歩いてて、食いものではないでしょう。全体が好いよね。何とも言えない
岡田:そう町のスケール感とか、どこで呑んでてもタクシーで千円ぐらいで帰れるって最高で。東京だと終電、気にしながら呑まなきゃ。
佐藤:歩いてても山が見えてるし

岡田鴨川は綺麗だし。 緑が一杯で本当に。いい神社お寺も在るし。あとお客さんが結構来てくれますよね。京都だと。
佐藤:ああそうか
岡田:海外からでも東京に来たんだけど京都にも行きたいからって。こっちに泊まってくれたりとか。
佐藤:なるほど

岡田:京都はそういう意味では人が来てくれる町なんで、それも好いですね
佐藤:歴史がね1200年、東京都はちょっと違いますものね〜。古い建物と新しい建物のゴチャゴチャ混在もまたね。本当にねいい
岡田:いいと思うんですけどね

佐藤:第一部 丁度一時間なので(休憩)
岡田:そうですか

佐藤;京都 好いね〜シリーズで 第二バージョンで行くか  1:00:09 

  ( 2009/10/16  雑談部 公開しまいした その05へ



  第一部 終わります 読んでいだきありがとうございました
  岡田栄造さんとのワイワイ 残り 1時間18分に続きます
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  文字起こし 文責 :佐藤敏宏