おほかたの荻の葉過ぐる風の音もうき身一つに沁むここちして
吹き乱る風のけしきに女郎花萎れしぬべきここちこそすれ
しら露に靡かましかば女郎花荒き風にはしをれざらまし
風騒ぎむら雲迷ふ夕べにも忘るるまなく忘られぬ君