和歌と俳句

源氏物語の中の短歌

常夏

なでしこの常なつかしき色を見ばもとの垣根を人や尋ねん

山がつの垣ほに生ひし撫子のもとの根ざしをたれか尋ねん

草若みひたちの海のいかが崎いかで相見む田子の浦波

ひたちなる駿河の海の須磨の浦浪立ちいでよ箱崎の松