赤彦平らかに蝦夷の楢原曇りたり歩みとどまらぬ我は旅人
湾を抱く雪の山々は北海道 虚子
虹しばしば出でたる蝦夷の夏の旅 草田男
野明りやあちらこちらへ鴨わたる 草田男
杉の森高低もなし鴨渡る 草田男
鴨渡る鍵も小さき旅カバン 草田男
ヌプリとは蝦夷なる高嶺とりかぶと 青畝
灯一つコタンの秋の夕かな 青畝