和歌と俳句

浅虫温泉

赤彦
温泉に入りて一夜ねむりぬ陸奥の山の下なる入海の音

沖は白浪島蝉声を絶ちにけり 亞浪

湯の島の薫風に舟近づきぬ 虚子

百尺の裸岩あり夏の海 虚子

遊船の女に少し波荒し 虚子

浅虫のここも残暑の岩燕 立子