赤彦温泉に入りて一夜ねむりぬ陸奥の山の下なる入海の音
沖は白浪島蝉声を絶ちにけり 亞浪
湯の島の薫風に舟近づきぬ 虚子
百尺の裸岩あり夏の海 虚子
遊船の女に少し波荒し 虚子
浅虫のここも残暑の岩燕 立子