和歌と俳句

恐山

秋風や我うしろにもうそり山 一茶

釈迢空
をみな子を 行くそらなしと言ふなかれ。宇曾利の山は、迎ふとぞ聞く

釈迢空
荒山に 寺あるところ━昏れぬれば、音ぞともなく 硫気噴くなり

や温泉の地と知る恐山 碧梧桐

炎天の下に虫鳴き恐山 立子

湖澄むに地獄より血の流れ来る 誓子