和歌と俳句

万葉集

巻第一

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   高市古人 感傷近江旧堵作歌 或書云高市連黒人

高市古人、近江の旧き都を感傷しびて作る歌 或書には高市黒人といふ

古人尓和礼有哉楽浪乃故京乎見者悲寸

古の人に我あれや楽浪の古き都を見れば悲しき

楽浪乃国都美神乃浦佐備而荒有京見者悲毛

楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも