和歌と俳句

万葉集

巻第一

   三野連入唐時 春日蔵首老作歌 
在根良対馬乃渡渡中尓幣取向而早還許年

   三野連、唐に入る時に、春日蔵首老が作る歌
在り嶺よし対馬の渡り海中に幣取り向けて早帰り来ね

   山上臣憶良在大唐時 憶本郷作歌 
去来子等早日本辺大伴乃御津乃浜松待戀奴良武

   山上臣憶良、大唐に在る時に、本郷を憶ひて作る歌 
いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ

   慶雲三年丙午 幸于難波宮時

   慶雲三年丙午に、難波の宮に幸す時

   志貴皇子御作歌 
葦邊行鴨之羽我比尓霜零而寒暮夕倭之所念

葦辺行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕は大和し思ほゆ

   長皇子御歌 
霰打安良礼松原住吉乃弟日娘与見礼常不飽香聞

霰打つ安良礼松原住吉の弟日娘と見れど飽かぬかも

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