和歌と俳句

屈斜路湖

鴨下りて静かに進む七かまど 立子

大夏野越えて到りし湖畔かな 櫻坡子

秋晴に仔馬を連れて荷馬かな 櫻坡子

島影の常世に眠り照りかすむ 亜浪

火口湖の高浪をきく余寒かな 蛇笏

刈るや霧よりしろき屈斜路湖 秋櫻子

蕗の上しろがねのべて霧の湖 秋櫻子