和歌と俳句

北海道

胆振の九月六日の朝まだき

赤彦
平らかに蝦夷の楢原曇りたり歩みとどまらぬ我は旅人

湾を抱く雪の山々は北海道 虚子

虹しばしば出でたる蝦夷の夏の旅 草田男

野明りやあちらこちらへ鴨わたる 草田男

杉の森高低もなし鴨渡る 草田男

鴨渡る鍵も小さき旅カバン 草田男

ヌプリとは蝦夷なる高嶺とりかぶと 青畝

灯一つコタンの秋の夕かな 青畝