秋晴やあえかの葛を馬の標 不器男
牧牛にながめられたる狭霧かな 不器男
残暑の墓老男老女遠拝み 草田男
きりぎりす同音重ね桂月調 草田男
みちのくの晩夏描くを旅人見る 草田男
夫が落す語を妻拾ひ夏野行く 草田男