西行とりわきて心もしみて冴えぞわたる衣河みにきたる今日しも
西行衣川水際に寄りて立つ波は岸の松が根洗ふなりけり
西行涙をば衣川にぞ流しける古き都を思ひ出でつつ
べんけいもたつや霞の衣河 宗鑑
雨の洲の卯の花かなし衣川 秋櫻子