蓼の秋錦と見るらん犬みかど 言水
牛若の膾作れりたでのはな 言水
草の戸をしれや穂蓼に唐がらし 芭蕉
鮓うりを垣からまねく穂蓼哉 也有
掃溜のにしきや蓼の花ざかり 也有
下露の小はぎがもとや蓼の花 蕪村
三径の十歩に尽て蓼の花 蕪村
甲斐がねや穂蓼の上を塩車 蕪村
黄に咲は何の花ぞも蓼の中 蕪村
蓼の穂を真壺に蔵す法師かな 蕪村
山河の野路に成行や蓼の花 几董