地蔵会やちか道を行祭客 蕪村
地蔵会や堂後にすだくきりぎりす 泊雲
地蔵会や鶏頭四五本残し掃く 泊雲
地蔵会や縄垣したる黍の径 泊雲
地蔵会の提灯赤し雨催ひ 草城
ゆきずりの燭を感ずる地蔵盆 蛇笏
漁夫は沖女房子が来る地蔵盆 たかし
子が持つて赤蝋赤光地蔵盆 多佳子
わが燭の遅れ加はる地蔵盆 多佳子
もの抛るどぶの音しぬ地蔵盆 青畝
地蔵盆嵐のあとの草の香に 林火
子を抱くはばつたり床几地蔵盆 林火