黒姫山

左千夫
松山を幾重さきなる天つへに雪まだらなり黒姫の山

左千夫
新芽立つ山さの松の枝高みまつめ来鳴くも日のうららか

左千夫
つつじ咲く岡の松原松芽立ちおくの沢辺にきぎすたかなく

左千夫
つつじ咲く小松が岡に蕨とり心のどにして君をしぞ思ふ

左千夫
一人して心あきたらずつつじ山松芽立つ山きぎす鳴くやま

左千夫
黒姫は越のこひしき鯖石の我が思ふ人の郷の上の山

茂吉
こがらしのしきりてぞ吹く昼つかた黒姫山にただに対へり

茂吉
まぢかくに直にいむかふ黒姫や山は楽しと言はざらめやも

茂吉
むらぎもの心しづけし雲はれて入日にかげる黒姫山は

浅間山 碓氷の山 更科・更級 姨捨山 千曲川 蓼科 乗鞍 穂高 妙高 八ケ岳 善光寺 諏訪湖 木曽 木曽川
安積山 足柄山 安達が原 安達太良山 宇津山 信夫 塩釜 白河の関 末の松山 筑波山 利根川 勿来の関 名取川 不破の関 籬の島 松島 宮城野 室の八島 最上川 雄島 鎌倉 鴫立沢 箱根山
古事記の中の和歌 懐風藻 万葉集 伊勢物語 古今集 後撰集 拾遺集 源氏物語の中の短歌 後拾遺集 金葉集 詞花集 千載集 新古今集 新勅撰集 おくのほそ道 野ざらし紀行 鹿島詣
和歌と俳句