木曽
おもひ立木曾や四月のさくら狩 芭蕉
おくられつおくりつはては木曾の秋 芭蕉
送られつ別つ果は木曾の秋 芭蕉
木曾のとち浮世のひとのみやげ哉 芭蕉
よにおりし人にとらせん木曾のとち 芭蕉
木曾の痩まだ直らぬに後の月 芭蕉
椎の花心にも似よ木曾の旅 芭蕉
うき人の旅にも習へ木曾の蝿 芭蕉
膝がしらつめたい木曾の寝覚哉 鬼貫
駒索の木曾や出らんみかの月 去来
鶯もやせてや木曽の檜の木笠 支考
柴船に問はばや木曽の雪の果 支考
木曽は今さくらもさきぬ夏大根 支考
五月雨にかかるや木曽の半駄賃 許六
はつ雪やいかなる木曽の七ふしぎ 許六
檜香や木曽のさかひの冬衣 許六
うらやまし君が木曾路の橡の粥 路通
木曽路行ていざとしよらん秋ひとり 蕪村
膝がしら木曾の夜寒に古びけり 一茶
木曾山に流れ入けり天の川 一茶