●奈良県北葛城郡と大阪府南河内郡の境にある山
大伯皇女
うつそみの人のある我れや明日よりは二上山を弟背と我れ見む
金葉集・夏 源親房
たまくしげ二上山の雲間よりいづれば明くる夏の夜の月
俊恵
わが恋は 二上山の もろ蔓 もろともにこそ かけまほしけれ
西行
雲覆ふ二上山の月影は心に澄むや見るにはあるらむ
八一
あまつかぜ吹きのすさみにふたがみのをさへみねさへかつらぎのくも
八一
ふたがみのてらのきざはし秋たけてやまのしづくにぬれぬ日ぞなき
八一
ふたがみのすその竹むらひるがへしかぜふきいでぬ塔のひさしに
八一
おにひとつ行者のひざをぬけいでゝあられうつらむふたがみの里
八一
こもりゐてほとけおりけむふたがみのやまのをかべのかりいほしおもほゆ