和歌と俳句

手向山 たむけやま

奈良市歌姫町にある。奈良山

大伴坂上郎女
木綿畳手向けの山を今日越えていづれの野辺に廬りせむ我れ


俊頼
嘆かじな手向の山のほととぎす青葉の幣をとりあへぬまで

千載集・秋 清輔
いまぞ知る手向の山はもみぢ葉の幣と散りかふ名にこそありけれ

千載集・秋 瞻西上人
からにしき幣にたちても行く秋もけふや手向の山路越ゆらん

定家
たつ嵐いづれの神に手向山花の錦の方もさだめず


暁台
手向山有明ざくら咲に鳧

碧梧桐
手向山紅葉に鹿を愛すかな