ほのかなる鶯聞きつ羅生門 来山
鶯の声や竹よりこぼれ出る 才麿
鶯や餅に糞する縁のさき 芭蕉
鶯や柳のうしろ藪のまへ 芭蕉
鶯の身を逆にはつねかな 其角
うぐひすの宿とこそみれ小摺鉢 嵐雪
うぐひすにほうと息する朝哉 嵐雪
うぐひすや書院の雨戸走る音 嵐雪
うぐひすや茶の木畑の朝月夜 丈草
鶯や下駄の歯につく小田の土 凡兆
鶯や竹の古葉を踏み落し 荷兮
鶯や軒につみたる灰俵 許六
鶯の鳴破つたる紙子かな 許六
鶯や土へは下りぬ身だしなみ 也有
うぐひすのあちこちとするや小家がち 蕪村
鶯の声遠き日も暮にけり 蕪村
うぐひすの枝ふみはづす初音哉 蕪村
鶯の日枝をうしろに高音哉 蕪村
うぐひすや堤をくだる竹の中 蕪村
留主もりて鶯遠く聞日かな 蕪村
うぐひすや案内揃ふて飯時分 蕪村
鶯に終日遠し畑の人 蕪村
篁にうぐひす啼やわすれ時 蕪村
うぐひすの啼くやちいさき口明て 蕪村
うぐひすや笠ぬひの里の里はづれ 蕪村
鶯はやよ宗任が初音かな 蕪村
うぐひすや梅踏こぼす糊盥 蕪村
無人境うぐひす庭を歩りきけり 召波
うぐひすの七ツとまりや清閑寺 暁台
うぐひすの今朝たく柴にとまりけり 白雄
うぐひすの声せで来けり苔の上 太祇
江戸へやるうぐひす鳴や海の上 太祇
うぐひすの訛かはゆき若音かな 几董
鴬の池をかゞみにはつ音哉 青蘿
鍬の柄に鶯鳴くや小梅村 一茶