涅槃 寝釈迦
西行
ねがはくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃
神垣やおもひもかけず涅槃像 芭蕉
涅槃会や皺手合る珠数の音
涅槃会や花も涙をそゝぐやと 素堂
きさらぎの日和もよしや十五日 鬼貫
涅槃会やされども雁は生別れ 也有
天人の肘に泪やねはん像 召波
涅槃会や雲下り来る音羽山 暁台
涅槃会や身は寺入の穀つぶし 白雄
こゝろゆく極彩色や涅槃像 太祇
ねはむ会に来てもめでたし嵯峨の釈迦 太祇
涅槃会や礼いひありく十五日 太祇
一休は何とおよるぞ涅槃の日 几董
幾春の絵の具や兀し涅槃像 青蘿
ねはん像銭見ておはす皃も有 一茶
小うるさい花が咲とて寝釈迦哉 一茶
華の世を見すまして死ぬ仏かな 一茶
辻堂や掛つ放しのねはん像 一茶
ぽつくりと死が上手な仏哉 一茶