俳句案内 春の季語

下萌え


立春
早春
春浅し
二月
初午
雪解
残雪
春寒
余寒
冴え返る
猫の恋
野を焼く
山焼く
蕗の薹
 紅梅

下萌え

実朝忌
三月
如月
雛祭り
春の雪
春雷
啓蟄
東風(こち)
春めく
春の山
水温む
春の水
田螺
涅槃
西行忌
帰る雁
彼岸
彼岸桜
暖か
 雲雀 

下萠や土の裂目の物の色 太祇

みちのくの岩手の牧場草萌えて千里行く馬の子もいはゆなり 子規

ひむがしの道のはてなる毛野の山草さへ萌えてまた逢はめやも 赤彦

草萌や大地総じてものものし 虚子

下萌や石をうごかすはかりごと 虚子

草萌の大地にゆるき地震かな

おちついて死ねそうな草萌ゆる 山頭火

下萌や籬のうちは百花園 風生

陶物の蛙がをりて下萌ゆる 風生

下萌を踏む頽齢の歩々軽き 風生

下萌をふみて不思議に足軽き 風生

草萌や詣でて影す老の者 蛇笏

下萌や白鳥浮きて水翳す 蛇笏

草萌や寺院の吊る鸚鵡籠 蛇笏

下萌や籠鳥吊れば籠の影 石鼎

汀よりすぐの堤や下萌ゆる 石鼎

下萌や日の下深く谷の岩 石鼎

筏木の皆巌摺れや草萌ゆる 石鼎

下萌や掃きし土より蝶の骸 石鼎

下萌やくつがへりゐる霜柱 石鼎

下萌や土より這へる石の苔 石鼎

下萌や薪をくづす窓あかり 犀星

しんしんと草萌え人等日を経たる 鷹女

街の音とぎれる間ありき草萌ゆる 汀女

行きはわが足袋の真白く下萌ゆる 汀女

下萌や石は大地に根を沈め 汀女

下萌や母にばかりにものいはせ 汀女

街の音とぎれる間あり下萌ゆる 汀女

春草は足の短き犬に萌ゆ 草田男

獄に棲み鋲のごとしや下萌ゆる 不死男

下萌えぬ人間それに従ひぬ 立子

下萌ゆる心を込めてかく手紙 立子

下萌えて土中に楽のおこりたる 立子

下萌や雲上の座にまたひとり 楸邨

下萌ゆるもの焼柱影を置き 楸邨

病床に上げし面や下萌ゆる たかし

下萌ゆと思ひそめたる一日かな たかし

故里に暫し寄す身や下萌ゆる たかし

池に浮く鴨もそぞろや草萌ゆる たかし

下萌の庭を踏みては炉辺に在り たかし

草萌えてあかるき山の石の上にわれも休めり妹もやすめり 千樫

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