うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば 家持
新芽立つ山さの松の枝高みまつめ来鳴くも日のうららかに 左千夫
うららかや女つれだつ嵯峨御室 子規
雲うらら敷浪を又砂子かな 碧梧桐
わしが城と川舟唄もうららかに 碧梧桐
麗かにふるさと人と打ちまじり 虚子
祖母立子声麗らかに子守唄 虚子
とんからとんから何織るうららか 山頭火
うららかにボタ山がボタ山に 山頭火
麗かや大荷物をおろす附木売 普羅
うららかや三保を指す風見の矢 風生
うららかや空より青き流れあり みどり女
難破船鴎とまらせうららかに 青邨
あめつちのうららや赤絵窯をいづ 秋櫻子
麗日の来書の一つ措きて出ず 悌二郎
天下禅林麗らに暗き朱塗輿 悌二郎
麗や鶴にとさかのなきことも 鷹女
うららかや森を漕ぎ出し軟体魚 鷹女
麗かや砂糖を掬くふ散蓮華 茅舎
麗かや松を離るる鳶の笛 茅舎
うららかに波は膨れて遊びけり 茅舎
船橋の舟を数へてうららかな 茅舎
行合うて隔たる堤うららかな 汀女
朝うらら指紋もあらぬ卓の面 草城
陽うらら珠みだれたる算盤に 草城
うららかや猫にものいふ妻のこゑ 草城
うららかや雀ひばりに鳴きまじり 草城
うらゝかや話やめては僧掃ける 立子
棕櫚の葉に雀二羽載る二羽うららか 林火
玉と呼び絹と称ふ島波うらら たかし
煙れるもさらぬも塩屋うららかに たかし
ここにしてわが立ち見れば安房上總うららかに起き伏しにけり 千樫