和歌と俳句

日永 永き日

定家
をちかたや花にいばえて行く駒のこゑも春なるながき日ぐらし

永き日を囀りたらぬひばり哉 芭蕉

永き日を遊び暮たり大津馬 鬼貫

永き日や太鼓のうらの虻の音 浪化

ながき日も眼に暮るる也竹のうら 千代女

永き日の油断やものを問をくれ 千代女

ながき日やみちのくよりの片便 白雄

闇がりの牛曳き出す日永かな 一茶

うら門のひとりでにあく日永かな 一茶

鶏の人の皃見る日永かな 一茶

大鶴の身じろぎもせぬ日永哉 一茶

永の日に口明通る烏哉 一茶

一村はかたりともせぬ日永哉 一茶

永の日を喰うや喰ずや池の亀 一茶

鶏の仲間割して日永哉 一茶

山の湯やだぶりだぶりと日の長き 一茶

老ぬれば日の長いにも泪かな 一茶

歩行よい程に風吹く日永哉 一茶

鶏の座敷を歩く日永哉 一茶

念仏の申賃取る日永かな 一茶