和歌と俳句

日永 永き日

八幡の鳩の向き合ふ日永かな 喜舟

日永くとまり木かじる鸚鵡かな 青邨

永き日のにはとり柵を越えにけり 不器男

もろびとに覩られて巫女の日永かな 草城

永き日や巫女のかんばせしなさだめ 草城

永き日や水に蝕はるゝ橋柱 喜舟

永き日や巳の刻よりの眠り猫 喜舟

永き日や晴れてくもらぬ塔二つ 草城

永き日を雙つの塔と暮らしけり 草城

砂川の白き景色の日永かな 草城

永き日や微塵うまるる鼓箱 草城

永き日や相触れし手は触れしまま 草城

孵卵器を守れる学徒に日永くも しづの女

淋しさは花散りしきて日永かな 万太郎

欠勤の遅刻もあらず日の永き 草城

永き日や一ト木の椿殊に咲く 草城

永き日や昔初瀬の堂籠り 虚子

何よりも松島は高き日永かな 万太郎

石段をみ上げても日の永きかな 万太郎

永き日やお城にかかる雲の帯 たかし