両の手に桃とさくらや草の餅 芭蕉
鶯の来て染つらん草の餅 嵐雪
おらが世やそこらの草も餅になる 一茶
旅人や馬から落す草の餅 子規
大仏に草餅あげて戻りけり 子規
草餅をつまみ江川遙なり 虚子
草餅の黄粉落せし胸のへん 虚子
草餅の重の風呂敷紺木綿 虚子
草餅や出流れの茶をあたためて 虚子
草餅に焼印もがな草の庵 鬼城
草餅や足もとに着く渡し舟 風生
草餅や帝釈天へ茶屋櫛比 秋櫻子
草餅や庇の下に閾なく 青畝
草餅のすこし届きし志 茅舎
草餅のやはらかしとて涙ぐみ 茅舎
草餅や御母マリヤ観世音 茅舎
たらちねのつまめばゆがむ草の餅 茅舎
今年はやこの草餅をむざとたべ 茅舎
草餅や野川にながす袂草 不器男
草餅を頬ばりし時目が会ひぬ 立子
草餅に昼をすませし泰さかな 林火
つきつめて草餅の香となりにけり 楸邨
草餅や古る山里の言雅び たかし
草餅をふと食ひ弱くなりしかな 波郷
おほかたは力無き者ら草餅搗く 波郷
草餅や石田氏水分摂取量 波郷