花もちり人もこざらむ折は又山のかひにてのどかなるべし 西行
のどけしや港の昼の生肴 荷兮
長閑さや早き月日を忘れたる 太祇
長閑さや垣間を覗く山の僧 一茶
長閑さや浅間けぶりの昼の月
呼あふて長閑に暮らす野馬哉
鶴の声これより空の長閑なり 子規
行き過ぎし短き駅や海のどか
のどかさや障子あくれば野が見ゆる
のどかさや杖ついて庭を徘徊す
のどかさや内海川の如くなり 子規
のどかさや千住曲れば野が見ゆる 子規
明天子上にある野の長閑なる 漱石
人形も馬もうごかぬ長閑さよ 漱石
留守居して目出度思ひ庫裏長閑
長閑さや垣の外行く薬売
山寺の古文書もなく長閑なり 虚子
閑さや畑打つ人の咳払ひ 石鼎
長閑なるものに又なき命かな 万太郎
長閑さにまだゐる鴨や浦戸湾 たかし